突然、税務調査の連絡を受けた平元さん=東3・測量設計=。
長年民商で法人決算をしていた平元さんは、自信を持って調査に臨み、3年分の調査でしたが、1年分の修正。2年分は是認を勝ち取りました。「法人でも自分で決算がちゃんと出来る証明になり、自信につながった」と話してくれました。2月13日、平元さんへ税務署から3年分の税務調査の連絡が入りました。平元さんは仕事中だった為「今は忙しいので、改めて折り返す」と対応。その後民商へ連絡しました。
自主申告を自信に
応対した局員はすぐに対策会議を開き、状況を共有、今後の調査への対応を話し合いました。
事前通知は受けていましたが、改めて対象年度や税目、どうして調査が必要なのかを聞くこと。
すぐに取引銀行へ反面調査の申し入れをすることを決めました。
後日、開かれた税金対策部会では部員から「帳簿もちゃんと記帳されているし、堂々と対応したら良いよ」「仕事に支障がないよう調査の日は自分で決めよう」とアドバイス。
平元さんは「調査に時間を取られて取引先への対応が遅れると、今後の仕事にも影響が出かねない。
アドバイス通り、日程はこちらの都合に合わせてもらいます」と調査日程を調整することを決めました。
裏金議員を調査しろ
3月中旬に総勢9名の会員の立ち会いのもと、一回目の調査が行われました。
まず初めに平元さんは「裏金議員への対応も明確にせず、国民は年度末の忙しい時期に調査はおかしい。まずは裏金議員の調査をしてから来るべき。そういった税務署の対応が不信感につながる」と指摘。税務署員は「言われていることはわかります。この意見は上へ伝えます」と回答。
「法律にのっとり公正公平に調査をして下さい」と田頭税対部長も言及しました。
一回目の立会い調査は「事業内容」の聞き取りで終わりました。2度目の調査は5月20日。
前回準備を求められた資料を用意し、署員が確認。「売上の発生にズレがあるのでは?」と指摘があり、「再度、帳簿を確認する」と返答し2回目の調査は終了しました。
後日、担当署員から「ズレた部分の資料を確認させてもらえれば調査は終了します」と連絡があり、平元さんは資料を準備し提出しました。1年分、約2万円の修正申告。その他の対象期間2年分に関しては自主記帳をチカラに「更正決定等をすべきと認められない旨の通知書」が届き、是認を勝ち取りました。
後日、税金対策部で調査終了を祝してケーキでお祝い。平元さんは「隣に皆がついてくれていたので調査中も心強かった。早く調査を終わらせたい気持ちもあったが、急いで向こうのペースになったら負け。急がず、仕事中心で対応することが出来た。みんなのアドバイスのおかげです。自分自身で決算をしていたから署員の質問にも自信を持って対応できた。ありがとうございました」と感謝を伝えてくれました。