第69回 日本母親大会in和歌山

『生命を生みだす母親は 生命を育て生命を守ることをのぞみます』

9月28日(土)~29日(日)、和歌山県民文化会館にて日本母親大会が開催されました。
28日の全体会には、現地参加と全国からのリモート参加で合計1万1500名が参加。
北民商婦人部も7名が、民商事務所からオンラインで参加しました。
オープニングは就労継続支援B型事業所「ポルテク」のチンドン楽団「トンカラポンガ」さん。福祉という枠だけでなく、存分に個性を発揮しながらお茶目に、時にはユーモラスにチンドンパフォーマンスでスタートしました。

全体会の記念講演は「第五福竜丸、みんなの船 ~ビキニ水爆実験70年、世界のヒバクシャとともに核兵器なき地球を~」と題して、第五福竜丸平和協会専務理事の安田和也さんの講演がありました。
1954年3月1日、マーシャル諸島のビキニ環礁でおこなわれたアメリカの水爆実験で、日本の漁船第五福竜丸が被爆しました。乗組員は急性放射線症状に見舞われ、半年後に1名が亡くなられ、この事件をきっかけに原水爆禁止運動が広がりました。安田さんは第五福竜丸の被爆経験や、アメリカ、ソ連、中国などの国々がおこなってきた核実験の被害について説明していただきました。被爆者の体験談や、周辺住民への健康被害、環境汚染など、核実験場周辺で起きた悲惨な出来事が数多く紹介され、核兵器の非人道性や、核兵器禁止条約の重要性が訴えられました。

続く全国からの代表発言では、子供の教育環境の改善について、教員不足、長時間労働、いじめや不登校の問題などが取り上げられ、子供一人ひとりが大切にされる教育の実現が求められました。また、女性の権利と労働問題、平和と民主主義の課題、東日本大震災と原発事故からの復旧、カジノ誘致反対、解雇撤回闘争、物価高騰への対策と環境問題など、様々な課題について訴えがありました。
次回、第70回大会の会場となる東京の実行委員から、多くの先人たちの思いを引き継ぎ、新たな運動を切り開いていく決意が示されました。今回初めて参加された方もおり、これからも機会がある時はたくさんの方に参加して欲しいと思いました。

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