パン作り歴は30年がんばる仲間の姿、家族の支えが開業の力に

9月5日、開店10時にお店に行くと、出来立ての自家製パンのいい匂いに心を奪われ、並べられた沢山の種類のパンに目を奪われ、頑張る店主の島谷富美子さんの姿に元気をもらう・・・
そんな手作りのパン屋さん「mugi」が9月2日にオープンしました。

趣味のパン作りから開業へ
島谷さんが趣味でパン作りを始めたのは30年以上前の事。パン作りに魅了され、知り合いや友人に手作りパンをふるまい、大変喜ばれてきました。「これなら売れるよ」「パン屋を開いたらいいのに」と、みんなから進められ、大好きな家族と「いつかカフェなんかをやりたいね」と夢を膨らませていました。

婦人部で開業相談
夫の一文さんは建築内装工事を営んでおり、業者婦人の富美子さんは民商婦人部では副部長。毎月の婦人部会には手作りパンの差し入れをもって参加者に喜ばれ、婦人部のレクレーション企画としてパン教室やグラノーラ作りも開いてきました。「開業を決意したのは約2年前の事。1度きりの人生、楽しいこと、自分のやりたいことをしたい」との思いが開業への不安を上回りました。開業にあたっては、家族も全面的に応援してくれましたと島谷さんは振り返ります。お店の看板商品の一つが手作りグラノーラです。お店で販売するためには食品衛生の関係で困難もあり、販売をやめようかと思った際、娘の綾香さんが色々と調べてくれて販売することができるようになりました」と話します。島谷さんが開業を決意してからの婦人部会では、兼森会計(不動産仲介)をはじめ婦人部の仲間と物件を見に行ったり、お店作りなど話し合ってきました。「開業するのには不安もある。みんな事業していてすごいよね」とよく話していた島谷さん。商売のことをはじめ、なんでも話し合えるのが婦人部の魅力です。

家族の支えが
お店の内装は一文さん(内装工事)、お店のロゴは息子の海登さんがデザインし、SNSでの発信は娘の綾香さんとみんなが支えました。5月の婦人部会の後、7割ほど仕上がった店舗を婦人部のメンバーと見学したとき、島谷さんは「ここにはこれを置いてね・・・」と目をキラキラさせてお店づくりを紹介してくれました。婦人部の仲間も開業を待ちわびる中、店舗の壁の問題や見落としていたトイレの水回りのことなど、手直しが必要な個所が見つかり、当初の予定より開業が伸びました。8月の婦人部会では、プレオープンが8月27日に決まったことが紹介され、参加者も島谷さんの新しい挑戦を喜び合いました。

長く通ってもらえるお店に
オープン以降、うれしいことに連日正午には完売が続いています。島谷さんは「今日は130個作ったけど、まだ思うようにできず、夜中の2時からお店で仕込みをする日もあります。あまり大々的に宣伝することはせず、みなさんに長く通ってもらえるお店にしていきたい」とこれからの目標を話します。