会員紹介 ヒロシマから映画を届ける「シネマキャラバンV.A.G」 友川千寿美さん・渡部文明さん(中央駅支部)

 映画は『暗闇と感動を共有する魔法』 次世代へ想いをつなぐ
今は「いつでも、どこでも、好きな時間に」。オンライン配信が普及し、映画をスマートフォンで手軽に消費できる時代になりました。しかし、そんな時代だからこそ、「同じ空間に集い、一つのスクリーンを見つめる体験の価値がますます重要」と、映画館のない地域に映画という文化を届け続けているのが、「シネマキャラバンV.A.G」です。映画の素晴らしさと被爆地ヒロシマの平和への願いを伝えるため、各地へ地道に映画を配給しています。

「昔に比べたら映画を見る環境は多様になり、映画を見る数も増えていると思います。しかし、不特定多数の人たちが、ある日、ある時を一緒に一つの映画を見る習慣はなくならないと思います。そこから得られる感動の量が圧倒的に多いからです」「おかしいと思わず笑う。その自分の声が他の方の笑い声と混ざり合い、自分の中に帰ってくる。
一人で見るのとは比較にならないほど、心に残るのです」。と友川さんは語ります。

 シネマキャラバンでは、どこで上映しても映画館に近い空間作りにこだわり、「ビジュアル6割、オーディオ4割」という信念のもと、最高の映画体験を地域の人々に届けています。
そして、上映する映画は、単なる娯楽を超えた、時代や世代を超えるメッセージ性を重視して選びます。
その根幹には、被爆地・ヒロシマとしての強い平和への願いがあります。「私の父は17歳の時に被爆しました。年齢を重ねる毎に体に弊害が出てくるのを見て、原子爆弾は人間を痛めつけるものだと肌で感じてきました」と友川さん。「映像は一緒にたくさんのことを伝えることができます。だからこそ、映像を通して平和を考える機会を大切にしたい」という想いで活動を続けています。

しかし、現在73歳となる友川さんは、現在「後継者不足」という悩みを抱えています。「本当は次の世代にバトンを渡したかったのですが、コロナ禍が大きなダメージになりました」と、厳しい現実を明かします。重い機材の運搬や設営など体力的に限界を感じながらも、友川さんは映画の力を信じ、未来に希望を持っています。「自分がなぜこの活動を始めたか、同じように考えてくれる次の世代は絶対にいるはずです」。「こういう仕事は世襲制はダメ。志を持った人に渡したい。今ある仕事や繋がりを、そっくり渡してあげたい」と、熱い思いを口にします。

効率や「タイパ」が重視される現代において、一つの場所に集まり、同じ暗闇と感情を共有する映画体験は、これからも必要とされ続ける文化です。ヒロシマの地から映画の魔法を届け続けるシネマキャラバンV.A.Gの理念は、志を同じくする次世代の手に引き継がれ、これからも人々の心を震わせていくに違いありません。
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シネマキャラバンV.A.G
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Mail:info@cinekyara.co.jp
担当:友川千寿美 
(090)-3744-3222