平和なくして営業も暮らしも守れない
今年も8月6日を迎えます。広島に原子爆弾が投下されて81年。あの日、一発の原子爆弾によって多くの尊い命が奪われ、街は一瞬で焼き尽くされました。生き延びた人々も、放射線による後遺症や差別、深い悲しみを抱えながら今日まで歩んでこられました。被爆者の「こんな思いを誰にもさせてはならない」という切実な願いは、今も私たちに受け継がれています。
しかし、世界に目を向けると、ロシアによるウクライナ侵攻や中東での武力衝突など、戦争や紛争が絶えません。
民間人が犠牲となり、多くの人が住み慣れた故郷を追われています。核兵器による威嚇が繰り返されるなど、世界情勢は依然として緊張が続いています。戦争は人の命を奪うだけでなく、人々の生活や地域経済、商売を破壊し、未来への希望まで奪ってしまいます。 私たち中小業者にとっても、平和は決して遠い世界の話ではありません。
物価高騰やエネルギー価格の上昇、物流の混乱など、国際情勢の影響は日々の営業に直結しています。
戦争が長引けば、仕入れ価格や燃料費の上昇、消費の落ち込みなど、中小業者の経営はさらに厳しくなります。
だからこそ、「平和なくして営業なし」「平和なくしてくらしは守れない」ということを改めて考える必要があります。
広島では毎年8月6日、平和記念式典が行われ、国内外から多くの人が訪れます。また、原水爆禁止世界大会をはじめ、被爆体験を語り継ぐ集会や学習会など、さまざまな平和行事が開かれます。被爆者の平均年齢は86歳を超え、直接体験を聞ける機会は年々少なくなっています。だからこそ、私たち一人ひとりが被爆の実相を学び、その経験を次の世代へ語り継いでいくことが重要です。
民商はこれまでも、営業とくらしを守る運動とともに、平和を守る取り組みを大切にしてきました。
安心して働き、商売を続け、家族と暮らせる社会は、平和があってこそ成り立ちます。
戦争によって失われるものの大きさを知る広島だからこそ、「核兵器のない世界」「戦争のない社会」を実現するために声を上げ続ける責任があります。 今年の8・6を、単なる「慰霊の日」として終わらせるのではなく、平和について考え、行動する日にしませんか。
家族や仲間と被爆体験に耳を傾け、平和について語り合うこと、平和行事に参加すること、核兵器廃絶を願う署名や募金に協力することなど、一人ひとりにできることがあります。 「ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ」の願いを未来へつなぎ、子どもたちに戦争のない社会を引き継ぐために、私たちも被爆地・広島から平和の声を発信していきましょう。平和は誰かがつくるものではなく、一人ひとりの願いと行動の積み重ねによって築かれるものです。81回目の8月6日を迎える今、その決意を新たにしたいものです。


