「売上が差し押さえられた」仲間と共に交渉し撤回へ

大変なことが起きたので早めに来てくれませんか?」突然、吉田さん=中央 支部・デザイン=のもとに読者のAさんから電話がかかり、不安を覚えすぐに話を聞きにいくことに。

取引先からの電話
内容は市役所が、取引先のお客さんへ売上げの差し押さえを通告してきたとのことで、取引先から「差し押さえ状況が解決できない限り今後の注文を止めざる負えない」と連絡がきてしまった。どうやって対応していいのかわからないという相談でした。

民商に相談へ
固定資産税の滞納分を分割して毎月12万円を約3年継続して支払い中だったAさん。以前、市から支払額の増額を求められており、話し合いが途中で中断している状態でした。そんな中、取引先から突然の連絡があり、一方的に差し押さえを進められてしまったことを知りました。それから市と話し合いもしましたが「未納税金を完済するまでの支払い期間を2年に短縮するために毎月の支払い額を24万円に増やして下さい、それができない限り差し押さえは継続します」「一括で支払えない、この取引先の差し押さえがダメなら他の取引先を出してください」と取り合ってくれませんでした。
Aさんは「ただでさえコロナ不況の煽りを受けている中、市側の一方的な条件で支払いを継続できるわけがない、さらに売り上げを差し押さえられたら経営が危うい。いっそ会社を潰してしまう方が良いのではないか」と追い詰められ民商に相談に乗ってほしいと連絡をいれました。
その話を聞いた吉田さんは早急に対応しないといけないと思い、福山民商に相談へ訪れました。すぐに市役所に向かい交渉へ、Aさんは窮状を訴えました。市側は真摯にこの訴えを受け止め「支払い期間は4年に」「支払える範囲で一部金額を先に支払うことで差し押さえの撤回」を約束しました。

一人で悩まないで
今回相談を聞いた吉田さんは「一人で悩むより、周りに相談することで解決に向かって加速し、良い結果になりました。この成功体験の積み重ねがどんな状況でも乗り越えていく未来の仲間の力になるのではないでしょうか?」と話してくれました。