インボイス廃止に向けた請願について安芸高田市議員と意見交換

「実質増税になっている制度だと、よく理解できた」

インボイス制度が始まり、初めての確定申告時期を迎えました。
今なお混乱が続く制度の早期廃止の声はおさまるどころか広がっています。
広島県連と民商ではインボイス制度の早期廃止を求める意見書を国へ送付をお願いする請願のため、三次市、安芸高田市の全議員へ懇談の要請を行いました。

安芸高田市の南澤議員より懇談を受ける旨の連絡があり、2月7日昼から6名の議員(南澤克彦議員、田邊介三議員=シセイクラブ、秋田雅朝議員、熊高昌三議員、金行哲昭議員、芦田宏治議員=無所属)に参加していただき、1時間以上意見を交換することができました。
三次民商からは国重会長、植野支部長を含めた5名が参加しました。
事務局から懇談の趣旨を説明し、最初に現時点でのインボイス制度についてお考えを述べていただきました。

各議員からは「実質、増税になっている」「電子帳簿保存法を含めたら本当に大変」「制度について詳しく聞き、どんな苦労をしているのかぜひ教えてほしい」と意見がありました。
改めてインボイス制度を税務署の手引を元に疑問点や問題点などについて意見交換をしました。
議員からは「インボイス制度でどのような苦労(負担)があるのか?」「物価高騰で大変であれば価格転嫁(値上げ)はできないのか」とした質問があり、自動車販売業者の会員は「本則課税で従来(9月)でも8%と10%を分けて記帳入力しているのに、10月からさらに適格番号の確認(入力)をする手間が増えて大変負担になっている」、電気工事業の会員は「仕入代金が高騰する中、さらに価格転嫁(値上げ)すれば仕事の受注は減ってしまう」と地元業者の実態を伝えました。

こうした声を聞けば聞くほどインボイス制度が地方経済の足かせになっており、さらに物価高騰で苦しむ業者の負担は最終的に市民へと繋がることを共有することができました。
参加した会員は、こうした意見交換を快く受けていただいた議員がいることを大変心強く感じ、ぜひ請願について検討することをお願いし、議員からは「ぜひ今日の意見や資料をもとに私たちができることを取り組んでいきたい」と前向きな懇談となりました。
後日、南澤議員から制度の凍結に変更した上で請願の紹介議員になっていただけることになりましたが、日程上次回の議会となっています。
一方、三次市議会は伊藤よしのり議員=日本共産党が紹介議員となっていただいた他は懇談にはいたりませんでした。