業者婦人決起集会 女性パワーで苦境を乗り切ろう!

全国業者婦人決起集会が6月5日(日)東京で開催され、全国から約900人の業者婦人が集まりました。広島県からは15名、広島民商女性部からは島部長と遠地事務局員が参加しました。

決起集会は、業者婦人の地位向上をめざし、国民・中小業者が安心して暮らせる社会の実現に向けて、行動を起こす取り組みです。家族従業者を差別する「所得税法第56条」の廃止、コロナ禍や物価高から事業の維持・再建を図ろうとしている中小業者やフリーランスにとって大問題である「インボイス制度中止・反対」の声を届けようと一致団結しました。

決起集会当日、広島は3つのグループに分かれて広島選出の衆議院議員と参議院議員を訪問。要望書を手に「所得税法第56条廃止」と「消費税減税とインボイス制度の中止・延期」を求める要望書の紹介議員になってほしいとすべての議員控室を回りました。残念ながら議員と直接話ができたグループはありませんでしたが、秘書対応で話を聞いてもらえたところもありました。

午後からは国会周辺の3つの会場からオンラインでの活動交流。各地の婦人部活動の様子を聞くことができ、みなさん「自分たちも頑張ろう!」と元気をもらっていました。

【感想】(己斐支部:島友香)

業者婦人決起集会に社会勉強として中1の娘を連れて参加してきました。大雨の影響で新幹線が運休になった翌日に出発したためダイヤが乱れて大混雑!移動に12時間もかかり大変でしたが、広島からの参加者15名と無事合流しました。

午後の集会では3会場をオンラインで結び全国から集まった各都道府県婦人部団900名で大集会!

活動交流ではコロナ禍で苦しんだ切実な訴えや所得税法第56条廃止採択への議会請願の成果などが報告されました。また、岡山の倉敷民商で税理士法違反容疑で不当に起訴された事務局の禰屋(ねや)さんご本人も来られて7月の裁判への思いと全国民商からの支援御礼をお話しされ、私も会場にいるみなさんも熱い涙に溢れました。

集会後は日比谷公園までのデモ行進。それぞれお揃いのハッピやTシャツ、工夫をこらした団扇や横断幕で賑やか華やかなシュプレヒコールをあげる様子を見て、広島でも扇子やスカーフなどお揃いの小物を用意して議員さんや道行く方にアピールしたい~と次回に向けて構想が膨らみました。


【感想】(事務局:遠地有希子)

初めて議員会館に入り、「大きい!綺麗!」と圧倒されそうになりました。8名の議員室を回りましたが不在や秘書が要望書を受け取って終わりのところが多かったのが残念でしたが、立憲民主党の佐藤公治議員の秘書さんは「聞いております。要望書は本人に必ず渡しますので」と受け取ってくれて好感触でした。

午後からの集会はたくさんの発言を聞けましたが、インボイス制度を考えるフリーランスの会から「夫婦でフリーランスだがインボイス登録事業者になった場合の消費税額試算がものすごい額になってビックリ。子どもを諦める選択肢が頭をよぎって悲しいし悔しい」、「経理・事務・営業・広報などを一手に引き受ける業者婦人はすごい能力を持っている。その働きぶりに対して年間86万円しか認めない所得税法第56条を認めている国は間違っている」という発言がとても印象に残りました。他にも全商連青年部部長の「56条で後継者などその他の家族に対して50万円しか働きぶりを認めないのも死活問題。普通に考えて事業を継ごうとは思えないしみんな外に働きに出てしまいますよね」などなど、本当にそうだ~!と思う発言ばかりでした。集会を通じて婦人部はやっぱり元気だなと改めて感じられて嬉しくなりました。

ようこそ民商へ!新しい仲間を歓迎!

広島民商では新しく入会された方に「民商をしっかり知ってもらって、しっかり活用してもらおう!」と定期的に「新入会員歓迎会」を開催しています。

今月は5月26日に開催し、最近新しく入会された会員さん2名に加え、紹介者の方、役員・事務局員合わせて10名の参加で行いました。

冒頭は宮本副会長の開会あいさつからスタート。宮本副会長は自らが入会した経緯にふれながら、民商とどうかかわってきたか、そして現在副会長という役目でなぜ頑張っていられるかを熱く訴えます。

続いて恒例となっている「映像で見る広島民商」を参加者で鑑賞。少し内容が旧くなってきましたが、「民商とは何か?」をはじめ、これまで広島民商が取り組んできたイベントや交渉の様子がバッチリと表現されている優れものです。広島県連全体で行っているテレビコマーシャルも2年を迎え、テレビで民商を見たという人も増えてきています。こうしたコマーシャルをはじめ、県や市との交渉や懇談などの様子もテレビニュースで取り上げられており、新しい会員さんも感心した様子で観られました。

第一部の締めは恒例の四郎田組織建設委員長から広島民商の運動に特化した訴えと、平野共済会理事長から共済会の魅力についてが縦横に語られました。

硬い話はここまでで、引き続いて懇親会へ突入です。今回はいつもの司会の島女性部長が不在のため、佐藤常任理事のソロ進行でスタート。最初は緊張気味だった新会員さんも佐藤常任理事の絶妙なトーク回しで硬さも取れ、自己紹介をしながらたっぷり交流していきます。いつもは遠慮の塊となる大皿オードブルを、今回から個人用としたことで、食事もしっかり進みながらアルコールも同時に進んでいきます。

紹介者として参加された土佐岡常任理事は、乾杯の大役に加え軽妙なトークで場を盛り上げ、既に組織建設のメンバー。しっかり懇談した後は、民商の定期総会へも案内を行い大満足で終了しました。

参加した新入会員からは「民商の事がよく分かったし、知り合いもできて楽しかった」などの感想が寄せられました。

民商の活動は多岐に渡っており、長く会に在籍しているのに「こんな相談もできたの?」という方がいるのも現状。最初に活動内容を知っておけば民商を有効に活用できます。新会員歓迎会は2か月に1回行っています。新入会の時に都合がつかなかったベテラン会員さんの参加もOKです。次回は7月の予定ですので是非ご参加ください。

広島市 令和5年度国保料決定 依然高く最高額もアップ

令和5年度の広島市の国保料が発表されました。
昨年度と比較して上がった項目を赤字にしています。
ほぼ全ての項目で保険料がアップしており、最高額は104万円となりました。
加入者一人当たりにかかる均等割、世帯ごとにかかる平等割が上がっていますので、低所得者にとって厳しい内容となっています。物価高で光熱費も高騰している中、命を守る社会保障であるはずの国保が生活を圧迫するものとなっていることは大きな問題です。
国保料は前年の所得によって決まるため、失業や収入減で支払いが難しくなる場合もあります。
急激な円安や、物価高、資源高騰による影響で利益が下がり納付が困難という方は、まずは民商へご相談ください。

払えないからといって放置しておくと、預金や売掛金の差し押さえに至る場合もあります。
昨年と比べて一定以上利益が減少している場合は減免申請が可能です。
対象となる方は減免制度も活用しましょう。

国保減免制度(広島市)
直近3カ月の所得が前年の所得と比べ、30%以上下がった場合には減免制度の対象となります。
但し、預貯金が一定以上あると申請できないので注意が必要です。
申請期限はその月の納付期限の1週間前までで、遅れるとその月は申請できません
(6月の納付分から減免を申請する場合は6月23日までに申請書を提出となります)
申請には直近3カ月の売上・経費の計算(月ごとに集計)が必要です。
申請も2カ月に1度ごとで所得が下がっている事が条件です。
※世帯全体の所得・預貯金が対象となります。家族がいる方は年金・給与なども考慮しましょう。
対象になるかどうか分からない方は、令和4年分の確定申告書、直近3カ月の売上・経費をまとめて民商事務局までご相談ください。

改善の要求を!
民商では毎年保険年金課と交渉し、「払える国保料」への改善を求めています。
また、安易な滞納処分・差し押さえは行わず、減免制度も積極的に活用し、生活を脅かさない対応を要望し続けています。
民商でしっかり学習し、一緒に制度改善に取り組んでいきましょう!

ひとりで悩む会員ゼロを!会員交流促進のため新支部体制確立へ

広島民商では「ひとりで悩む会員ゼロを目指し、必ず支部・班での集まりを持てるように組織体制を変えていこう」という目的の下に、人数が少ない支部と近隣の支部で協力できるブロックでの交流を進めてきました。新年度に入り、交流してきたブロックでの活動が進んでいます。

広商連共済会主催 国保改善学習会

「高すぎて払えない」など、国民健康保険(国保)の改善を求める切実な声は高まっています。国保料は加入者の生活実態に見合った水準にする必要があります。また、差し押さえ、正規保険証を取り上げが行われたり、傷病・出産への手当が無いなど、協会けんぽや組合健保と比べて不平等な制度は改善が必要です。
 民商の全国組織「全国商工団体連合会」では、国保制度の改善を求めた「国保提言2022(左記)」を作成し、自治体懇談等に活用しています。この提言内容を学習するとともに、県内の国保制度改善について考えようと、県連共済会が主催し、4月9日に学習会を開催。47名が参加しました。

国保制度とは
 そもそも国保はどんな制度なのかを広島民商の河辺事務局員が説明しました。
「日本は憲法25条の生存権を下に国民皆保険制度を導入しているので国民が保険に入るのは強制です。しかし、協会けんぽなど他の制度と比べ、国保だけは滞納をすると保険証が取り上げられ資格証明書を渡される。ある会員が滞納で保険証が無くなり、病院に行けずに手遅れになった事例がある。もともと払えなくて保険証が無いのに、窓口10割負担になれば命を落とすことは目に見えている。また国保は低所得者でも保険料(税)が掛かるシステムになっているのも問題。国は国保加入者同士が支え合う制度と言っているが、憲法を無視した行為です。

国保提言のポイント
 次に県連共済会の作田専務理事が今後の運動のポイントを提言しました。
「日本の医療は新型コロナウイルスで弱体化が鮮明になり、ますます負担が増えています。国保加入者の所得の4割が税金等で持っていかれるなか、傷病手当金も最低賃金以下と不公平な制度」「昨年、県の国保担当と交渉したが、手当金を出すつもりは毛頭無いという残念な回答だった。ただ徴収や減免制度などは各市区町村が行うので、それに対しての口出しは県はしないと回答」 改善に向けては、やはり各行政に対しての運動と交渉が必要です。「なぜ国保が高いのか。それは国が出さないから。安心して医療を受けれる社会にしていきましょう」と呼びかけました。

運動の報告
 国保の引き下げ運動で成果を上げた三原民商の寺田専務理事より運動の報告も行われました。
 国保改善運動を先進して行っている『三原市国保制度をよくする会』 の座談会を映像で視聴しました。
 三原市では国保の引き下げを求め、2012年に緊急署名を6762筆提出。きっかけは三原市が県内三番目に高い保険料をさらに大幅に値上げを決めたことです。これではとても払えないと民商と各団体が国保をよくする会を結成し、6月議会で下方修正させることができました。

三原民商の経験でも分かるように、署名や請願など仲間を集めれば大きな力となります。
「どうせ変わらない」と諦めず、改善を求める仲間を増やし、運動し続ける事が大切です。
皆で頑張りましょう!

青年部 お花見

4月9日(日)中央公園河川敷にて、毎年恒例となった青年部主催のお花見〜新入会員歓迎会〜を行い、青年部員とその家族合計26名参加しました。葉桜会になるのでは?と心配しましたが、何とか桜ももってくれて建設中のサッカースタジアムをバックに乾杯!
先月入会されたばかりの新入会員さんも早速参加。BBQをしながら、お互い事業のことについて紹介し、会員同士情報交換交流会が始まりました。
堺卓也広報委員長はネットに詳しい新入会員さんに、広島民商を広く多くの人へ伝えるにはどうしたら良いか?を相談するなど、身近な話題から専門的な話まで深く語り合い大盛り上がり。
早速広報用の写真や動画も撮影するなど広報の準備も万端(当日の様子はSNSで配信予定です)
BBQだけではなく、ダッチオーブンで焼く絶品手作りピザなども毎年大好評。奥様や子供たちから「とっても美味しい!」「次は何味ですか?もう焼けますか?」と大人気でした。

いろいろな悩みを抱える業者婦人同士で話ができたり、青年部役員として活動するご主人の姿を見て「相談もできてスッキリしました!」「子供たちも楽しんでいたし、また別の民商活動にも参加してみたいです」と喜んで頂きました。天候にも恵まれ、青空の下でのBBQ!「青年部のイベントの日は絶対雨降らんよね!」「とても気持ちの良い時間が過ごせた!またやろう」と解散。

様々な分野で活躍する業者青年。今年は全青協で業者青年実態調査アンケートにも取り組んでいます。業者青年の実態を掴み、青年部活動へ活かしたり、行政へ声を届けていくのでぜひアンケートにご協力お願いします。

次回は6月25日(日)東広島カントリークラブにてゴルフコンペを企画。
豪華景品を取り揃え、業者青年交流会を行います。
参加希望の方は青年部役員または事務局までご連絡ください。

インボイス学習会開催  複雑すぎて分からない!中止して!

この10月から開始が予定されているインボイス制度は複雑で分かりにくいものとなっています。
広島民商では、4月10日~13日に計5回、東広島と広島民商でインボイスの学習会を開催し、4日間で100名を超える方が参加しました。特に、11日は免税事業者対象に行ったところ45名が参加。
広島民商4階の机が足りなくなるほどで関心の高さが伺えました。
学習会ではまず、消費税が納税される仕組みから学習していきました。
消費税は原則的には、売上に含まれた消費税から、経費に含まれていた消費税を差し引いて納税します。下図上段のように、これまではどこに支払っても消費税が含まれているものとされて計算していました。これが10月からは下段のように、登録していない業者へ支払った消費税が段階的に控除できない制度となってしまうため、結果的に納税額が増えてしまうのです(経過措置有り)

ここで、消費税の課税事業者と免税事業者それぞれ立場が違うため、一緒に学習会を開くと分かりにくいという問題もあり、今回は免税事業者向けの学習会も開催となりました。

★課税事業者の方は・・・
・登録がまだの方は9月末までに登録申請書を提出。
・10月からは請求書や領収書に制度で決められた税額や税率、登録番号などの事項をキッチリ記載しないといけない。
・消費税を原則的な「本則課税」で申告している場合は取引先のインボイス登録状況を把握しないといけない。
(10月からは、インボイス登録の取引先からの請求書・領収書の記載事項が法定通りかどうかの確認も必要で、帳簿付けも複雑になります。また、免税業者との取引では負担が増えること事態になります)
・消費税を「簡易課税」で申告している場合は、売上のみで税額計算ができるので、取引先が登録していてもいなくても今までと変わらない。

★免税事業者の方は・・・
インボイスは強制ではありませんので登録は任意です。取引先がどうしてもという場合以外は登録しない方が今まで通りで楽と言えます。

登録不要と思われる場合
・お客さんがほとんど一般の方で領収を求められることはない。
・領収を求められても1万円未満がほとんど(現在国会審議中ですが、1万円未満の取引に関してはインボイスが不要となる見込み)。
・取引先が消費税の申告で「簡易課税」を選択している(売上のみで消費税を計算する方法を選択しているので、支払先の登録状況を気にする必要がない)

登録が必要と思われる場合
・取引先から「登録しないと取引を止める」など強く言われている場合は登録しないと商売が成り立ちませんので登録せざるをえないでしょう。登録すると消費税の申告義務が発生するため、税負担が増えます。登録するかどうかは取引先とよく確認しましょう。

学習会を終えた後は、事務局員が複数体制で個別相談に応じました。
不動産貸付業や建設業など業種や取引状況などで質問も様々で中には2回以上学習会に参加した方もありました。現在国会で審議中の特例の事もあり、再度開催を望む声が多数ありましたので、また近いうちに企画します。日程が決まり次第この紙面でお知らせします。

満開の桜の下で交流広がる 中央・駅前通り支部 お花見

駅前通り支部と中央支部は4月2日(日)に比治山公園で花見バーベキューを開催。
子ども5名を含む総勢37名が参加し大盛況でした。



中央支部で毎年春の恒例行事として行っていたお花見ですが、新型コロナウィルスの感染拡大で、ここ数年は企画をしては断念・・・となかなか行えずにいました。

今年こそやるぞ!と3月上旬には日程を決め、4月のブロック結成を見据えて駅前通り支部の会員さんにも声をかけて準備を進めていくものの「コロナ感染状況は大丈夫か?」「暖かい日が続いているから当日は桜が散ってしまっているかも・・・」「雨予報になっている」とそわそわドキドキ落ち着きません。
しかし4年振りの花見を何としてもやりたい!という役員一同の気持ちが届いたのか、当日は少し汗ばむほどの陽気に加えてどこを見ても満開の桜と絶好の花見日和!

四郎田中央支部長の挨拶に続いて鍵田駅前通り支部長の乾杯でお花見バーベキュースタート

家族連れの参加も多く、用意したお肉・おにぎり・飲みものがどんどんお腹の中に入っていきます。そしてお腹がいっぱいになったら大人は桜吹雪を眺めながらまったりと懇親会。子どもさんは近くの遊具広場で遊んでお腹が空いたらまた食べる、と思い思いに過ごしました。

今月中にはブロック結成総会が開催される2支部のみなさん。「次は結成総会で会おうね~」と早くも意気投合していました。