広島民主商工会 第72回定期総会開催

6月21日、広島民主商工会の第72回定期総会を広島YMCAで開催し、役員・代議員121名(出席率77・6%)、評議員含め140名が出席しました。ホルムズ危機での厳しい情勢の中「いまを生き抜くため」の方針、決算、予算、役員を全会一致で承認・決定しました。

ホルムズ海峡封鎖による、燃料・資材の調達困難、価格高騰が、私たち中小業者を「生きるか死ぬかの瀬戸際」へと追い込んでいます。 こうした厳しい状況下で開催された第72回総会は、メインテーマを「叶」(かなう)としました。これは民商に集まり知恵を出し合えば、どんな困難な状況下でも商売継続を「可能」にでき、個々の願いは「叶う」という、決意です。
主催者挨拶は、急遽入院のため欠席となった鳥越満昭会長からの手紙を、宮本準次副会長が代読。自らが出席出来ない悔しさから始まった手紙には、同じく入院中の平野和弘共済会理事長の民商への熱い思いも語られました。 
コロナに続いての経済危機の中、金利の上昇、高すぎる税金と社会保険料が「生存権への攻撃」になっていると指摘。70年以上にわたり、中小業者が団結して権利を守り抜いてきた民商の歴史を振り返り「仲間同士の繋がりを強め、仲間を増やしていくことでこの困難な状況を一緒に乗り越えよう!」と奮起する言葉で締めくくられました。

総会方針
今年度の総会テーマは、「叶」~今を生き抜くために~に決まりました。
どんな困難な状況でも、民商に集まり、知恵を出し合い、商売継続を「可能」にする、願いは「叶う」という思いを込めた力強い方針です。昨年度減勢となった悔しさをエネルギーに変え、会員拡大にさらに力を入れ、消費税減税・インボイス廃止、社会保障改善などの要求を実現していきましょう。ブロックで毎月1人の会員拡大し、会員1500名達成をするという目標も決まりました。

財政報告
以前の会費改定(平成20年の200円)から18年が経過しており、赤字の解消と同時に、物価高における事務局員の生活保障に加え、組織の未来を守り、提供するサービスの質を維持・向上させていくために不可欠な決断であるという点が今総会で確認され、決定しました。周知期間も考慮し、9月分~会費値上げ月額800円増 となります。引落の方は金額を変更して頂く事になります。ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

役員
三役13名、常任理事23名、理事43名、会計監査2名、顧問3名が承認されました。
新しく選出された大石透副会長が役員を代表して就任あいさつ。「民商は建物でも組織図でもない。人の集まり」。私たちが守るべきものは人です。会員と事務局が相互に助け合う必要性を訴えられました。「皆さんの力と支えでこの広島民商を未来へつなげていく」という決意が大きな共感を呼びました。
総会終了後は、四郎田宗則組織建設委員長が今総会の方針を改めて掘り下げながら学習。中小業者がたくさん集まる事で要求は叶い、様々な困難を乗り越える事ができると、組織拡大の重要性を改めて提起しました。

御出席頂いた来賓の皆様(順不同)

広島法律事務所 津村 健太郎氏

広島県議会議員 中原 好治氏

広島県議会議員 藤井 敏子氏

広島市議会議員 平岡 優一氏

広島市議会議員 中森 辰一氏

ヒロシマ労連 事務局長 三宅 敏明氏

日本共産党県委員会書記長 長妻 亮氏


方針学習交流会
入会してよかった体験報告
「入会してよかった」体験を、4名の会員から発表していただきました。参加者の皆さんからは若い会員さんの話しが聞けて元気が出たと好評でした。

わからない事を何でも聞ける 永久さん(リサイクル業)
今年からリサイクル業を始めましたが、いろんな書類が出てきます。開業届、帳簿、申告、税金…そんな時気軽に相談できる民商があって助かりました。民商に誘ってくれた先輩に感謝です。また、新入会員歓迎会でさらに民商を身近に感じるようになりました。今後は新しく事業を始める方に「大丈夫だよ」と声をかけられるような存在になれたらと思っています。

民商は心強い支え 川下さん(脱毛サロン)
今年、サロンの移転を行いました。融資や従業員の雇用保険などわからないことだらけでしたが、民商で丁寧に相談に乗ってもらえたことで、融資も採用もスムーズに進めることができました。私にとって民商は、事業を続けていく上での心強い支えになっています。

帳簿付けも自信がついた 山田さん(写真業)
川下さんのご紹介で民商に加入しました。主な事業としてニューボーンフォト(生後3週間程度までの赤ちゃんの記念撮影)を行っています。自分なりに帳簿などをやっていましたが、民商に相談し、足りなかった部分などがよくわかりました。

税務調査を乗り切れた 川原さん(飲食業)
昨年、突然の無予告税務調査を受けました。日頃から経理には自信がありましたが、何かにつけ執拗に不正を疑う税務職員の目と「重箱の隅をつつく」日々に限界を迎えていました。
そんな中、一緒に税務署に対して申し入れを行ってもらったり、すぐに相談できる民商の存在がなければと「ゾっと」します。記帳や確定申告に自信があっても、税務調査に対応できるかは全く別です。
日頃の備えと「困った時の民商!」その大切さを痛感しました。

懇親会 ビンゴ大会等で盛り上がりました!
総会・交流会後は、会場を流川のビアローゼンに移して懇親会を開催。来賓の皆様も交え、約130名で交流しました。
しゃぶしゃぶなど食べ放題・飲み放題で会話も弾んだところでビンゴ大会!

シネマキャラバンご提供の映画無料券や、
キッチンまりちゃんのお弁当引換券、
女性部提供のドリップコーヒーなど、民商ならではの個性豊かな景品をめぐって盛り上がりました。
また、年間で2名以上の会員を拡大した4名が表彰されました。



懇親会に出席頂いた来賓の皆様(順不同・敬称略)

広島市議会議員 大西 理氏

広島市議会議員 中原 洋美氏

広島市議会議員 中森 辰一氏

広島市議会議員 平岡 優一氏

方針・予算・制度改善を全会一致で採択 ~広島からも6名が参加~

全商連共済会の第29回定期総会が6月20日21日、都内で開催され、総会方針案、決算、予算案、そして制度改善のすべてが全会一致で採択されました。代議員の出席率は定数225人に対し216人96%(代議員のみの参加で見ると100%)と、大変高い参加率を記録しました。
初参加の61人や女性27人も加わり、先が見えない厳しい経営環境の中でも、全国から集まった仲間と活発な交流が行われました。広島からも作田県連共済会専務理事(三次民商)役員・代議員合わせて6名が参加し、総会を大いに盛り上げました。

活発な経験交流と学習の重要性
20日の全体会では10名が発言し、各地の奮闘経験が共有されました。入会時に制度をきちんと説明して同時加入の徹底を図り加入率を引き上げた経験や、役員を中心に魅力ある集団健診を行い目に見える変化を作った経験などが語られました。また、助けられない仲間がいたことに心を痛めた経験から、学習活動の工夫や、社会保障の現状を直視して改善を求める運動の重要性が語られました。
2日目午前は11の分散会と決算・予算検討委員会にそれぞれ分かれ、広島の運動を報告し、全国の経験などを学び合いました。
午後からは全体会が行われ、まとめ報告や採択、役員選出、表彰が行われました。
 
総会後の運動の強調点
まとめ報告では、今後の運動の強調点として大きく2つの方向性が示されました。

  1. 命と健康を守る活動
    2027年(令和9年)4月からОTC類似薬の負担増が実施されるなど、社会保障の改悪が次々と検討される中、受診控えを防ぎ、安心な医療を求める運動が重要になっています。
    また、地域の集団健診の実施が難しくなる課題に対しては、自治体への要請や民間検査機関の活用、大腸がんなどの「一点検診」を入り口にして受診を広げるなど、各地域での工夫が求められています。さらに、猛暑による熱中症や、これからピークを迎えるアスベスト被害など、働く環境の変化に伴う健康への影響についても、最新の情報を持ちながら対策を強めていくことが確認されました。
  2. より「民商らしい」共済を目指す運動
     共済会は会員加入率80・1%で前総会を迎えましたが、安定的に80%を超えていない現状もあります。会員と配偶者の「無条件加入」は他の制度にはない大変優れた制度であり、助けられない仲間を作らないためにも「入会時の同時加入」の徹底や、配偶者の加入推進が強調されました。 現在、政府や大資本が共済を保険業法の規制下へ切り離そうとする不当な介入(攻撃)があります。加入率80%を達成し「全員と配偶者が加入する」状況を作ることは、助け合いの輪を広げるだけでなく、共済の団体自治を高く保ち、国からの攻撃から共済会を守り発展させることにつながります。

    全会一致で採択された制度改善と今後の展望
    今回の総会で全会一致で採択された制度改善により、これまでの「3日以上」から「1泊2日(連続2日以上)の入院」も共済金(入院見舞金)の対象に拡大されることになり、より多くの仲間に共済金が支払えるようになると大変歓迎されています。今後は新しいパンフレットなどを作成し、広く制度の魅力を知らせていく方針です。 また、政府が検討している出産費用の医療保険適用などの医療の変化に伴い、今後も継続して制度改善を検討していくことが課題として挙げられました。

福山民商第64回定期総会を開催

相談・サポートの抜本強化で、事業者の未来を切り開く
  変化の時代を仲間と越え、“入ってよかった”と言える民商に
福山民商は6月21日、福山市北部市民センターで第64回定期総会を開催しました。
会場には代議員83名(出席率71・5%)、評議員3名が出席。ホルムズ海峡の影響を大きく受ける状況を会員同士の助け合いで乗り切り、「入って良かった」「紹介したくなる民商」を地域からつくっていく方針案、健全な財政基盤を確立するための決算・予算案、会費改定案を満場一致で採択しました。

中小業者の手で
政治を変革しよう新川副会長の開会あいさつの後、西濱副会長と岡田常任理事=誠之=が議長に選出され、総会はスタート。主催者挨拶で藤井会長は、ホルムズ海峡封鎖に伴う資材の高騰、不足が深刻な事態を招いている状況を指摘し、高市政権が事業者への支援策を打ち出さないことを批判。「五公五民の重税の中で、弱者を痛めつける政治を変えるには、私たち小規模事業者が手を取り合うしかありません。『平和でこそ商売繁盛』の理念を掲げ、学び、仲間を増やし、世直し・人助けの運動を大きく広げましょう!」と熱く訴えかけました。来賓として日本共産党の河村ひろ子県議、三好たけし・塩沢みつえ両福山市議が駆けつけ、連帯の挨拶を述べました。河村県議は、「消費税5%への引き下げや、大企業への適切な課税を求め、民商の皆さんとともに福山市政・県政・国政を変えるために全力で頑張ります」と決意を表明しました。

相談・サポートの抜本的充実
続いて、藤本事務局長がこの1年間の活動成果と新年度の方針案を提案しました。確定申告アクションには前年比50名増の350名が結集したこと、不当な税務調査や飲食店の「おとり調査」に対し仲間が駆けつけて抗議し、納税者の権利を守り抜いた成果を報告しました。

新方針では、「経営に役立つサポートの抜本的充実」、増加する税務調査への機敏な立ち会い、補助金獲得や事業計画作成など商売に直結する学習会を毎月計画。「1000名会員の早期回復」、開業直後の若手層へのアプローチや現場ごとのミニ相談会など、信頼の「紹介の輪」を大切にした仲間増やしの強化。「会費改定の確立」、物価高騰と持続可能な組織運営のため、2026年7月より会費月額を4500円(700円増)に改定し、四半期に一度の訪問など「対話を重視した顔の見える関係」を強めることなどを提案しました。報告の後は、代議員は6会場に分かれて分散会を行い業種や世代を越え会員同士で本音で語り合いました。(次号掲載)全体会では、福山民商が誇る2つの大前進が報告され、会場は大きな感動に包まれました。

【共済会:連続二桁拡大500ヶ月達成!】
新川理事長が登壇。1984年の発足以来、どこの民商も真似できない「500ヶ月連続」の拡大達成を報告。「民商共済は助け合い。一泊二日の入院からお見舞い給付金が出るよう制度も前進した。先輩たちの歴史を繋ぎ、今月もあと5名、みんなで助け合いの輪を広げよう」と呼びかけました。


【青年部:若き発想と行動力で活動再開!】
神原県青協副会長=神辺=が発言。「コロナ以降止まっていた福山の青年部活動を再開させ、全国に負けないよう盛り上げたい。8月には三原でBBQ交流会、9月には全国業者青年交流会が広島で開催されます。若い世代で民商を活気づけましょう!」と元気いっぱいに決意を語りました。


全支部で常任理事が揃う
討論終了後、採択が行われ、総会方針、決算・予算案、会費改定案のすべてが満場一致で可決・採択されました。役員選考委員会の大岡副会長から「昨年は常任理事が選出できなかった支部があり悔しい思いをしたが、この1年、地道に『顔の見える仲間づくり』を地域で進めてきた結果、今年はすべての支部において常任理事・理事が推薦されました!」との報告の後に参加者の拍手で役員を選出しました。再選された藤井会長をはじめとする新役員が壇上前に並び、「1人ひとりの危機を乗り越えるため、行政や議会にもどんどん訴え、全力を尽くします。1年を共に頑張りましょう!」と決意を固め、閉会の挨拶を行った大岡副会長の団結ガンバロー三唱で第64回定期総会を締めくくりました。

広島北民商各支部総会

北広島支部総会
5月27日(水)に北広島支部の支部総会が開催されました。
山本親雄支部長のカラオケ店「やまびこ」をお借りして、
7会員9名が集まりました。

まず初めに小田副支部長からあいさつがあり、次いで全員でレジュメの読み合わせが行われました。
北民商全体と同じく北広島も減勢が問題視されており、高齢での退会が続く一方、若い人が民商を必要としないことへの危機感が共有されました。会計報告は三戸会計のつくった帳簿を全員で確認し、問題がないことを確認しました。次年度役員体制について、会計を引き受けてくれていた三戸さんが、高齢を理由に退任、後任として新田さん婦人部役員と兼ねることになりました。各総会参加の代議員も決まり、会の締めとして北民商会員でもある泉田北広島町議からあいさつがありました。泉田町議は国保問題(特に県統一化)を中心として活動されており、広島北民商や、所属する社保協の活動について聞かれており、感心されておられました。
一方で、北広島町の一部地域で財政を理由に消防車の削減が検討されていることを話され、いのちに関わる問題であり、一緒に阻止しましょう。と訴えられました。会議終了後はお弁当が用意されカラオケ大会が予定されていたようですが、事務局員は午後の仕事のため、名残惜しいですが帰所しました。

佐東支部総会
佐東支部の支部総会は6月13日(土)に北民商事務所で行われました。
参加は坂根支部長、東共済理事、中宗婦人部役員の3名と、担当三役である高竹会長、礒道事務局員の5名で話し合いました。

冒頭、坂根支部長から6月での退会が伝えられ、「申し訳ない」と謝罪されました。会計報告を含むレジュメ・資料を参加者全員で確認、佐東支部が活動できていなかった状況を共有しました。次年度役員体制についても、この日のメンバーでは支部長を引き受けられる人がおらず、他支部との合併も選択肢として出されましたが、中宗さんから「佐東支部として残せるように、もう少し頑張りたい」と発言があり、東さんや高竹会長も協力を約束、まず支部の仲間たちと交流するため、チラシ配りや電話掛け、訪問などを計画するなど話し合いました。

安古市中、相田・西支部合同総会
5月31日(日)に安古市中支部と相田・西支部は合同で支部総会を行いました。安公民館を会場に安古市中から5会員、相田・西から10会員と高竹会長、事務局員の17名が集まりました。

伊村支部長が開始のあいさつに続いて、高竹会長から民商の窮状が伝えられ、「拡大するには人の繋がりが必要。支部会、班会、集まる機会をつくりましょう。そこで出た民商への要求を三役に話してください」と訴えられました。その後レジュメの読み合わせと、情勢の話を全体でした後、それぞれ分かれて会計報告、次年度役員体制などの話し合いを行いました。

相田・西支部は会員数に対して支部会議への参加者が少なく、出席している人が役員を引き受けざるをえない状況に一部から不満の声が上がっており、いままで無役だった者にさせればいいとの意見もありましたが、いわゆる欠席裁判はイケナイと、総会参加者で引き受けてもらいました。

一名若い役員も生まれていますが、高齢化は深刻で、次代への継承に危機感を持たざるをえません。
一方の安古市中支部も長く中心として活動してくれていた役員が年齢による体調を理由に退くカタチとなり、後任もいないことから、伊村支部長の負担が大きくなりそうです。会議は重い空気となりましたが、終了後お店に移動して懇親会を行いました。支部の集まりでよく利用させてもらっている「てげてげ」さん(商工新聞読者)にて、みんなでおいしいモツ鍋を囲み、仕事の悩みや生活の愚痴をはき出し、お酒で流し、仲間と笑い合いました。

社会保障としての国保制度を!市民生活を守ることこそ広島市の責務

6月8日(月)、国民健康保険(国保)制度の改善を求めて、広島市保険年金課へ以下項目の要請を行いました。
要請を行ったのは広島民商も加盟する「広島市社会保障推進協議会(市社保協)」です。
市内4民商に加え、加盟団体である生活と健康を守る会、新日本婦人の会、介護保障を求める広島の会をはじめ、広島県保険医協会、広島共立病院などから、計17名が参加しました。
また、日本共産党広島市議団から中森辰一市議をはじめ5名の市議が同席されました。
広島市からは保険年金課の辻下課長ら8名が応対しました。

アメリカ・イスラエルによるイラン攻撃に端を発したホルムズ海峡封鎖は、燃料・資材の調達困難や、異常円安を超えるさらなる価格高騰をもたらし、私たち中小業者はもちろん多くの市民生活を追い込んでいます。
しかし、市民生活が限界を迎える中「高すぎる保険料」は今年さらに高くなっています。
交渉は事前に要請していた項目に沿って、広島市からの回答を基に意見交換を行いました。

高すぎる国保料は生活を壊す!
現在、広島市のHPに記載されているモデル世帯(3人家族)の生活保護費は約250万円。しかし、同様の所得に対する国保料は年間約38万円(所得の15%)にも上ります。 交渉団の「生活を支えるはずの国保が、逆に市民に生活保護以下の生活を強いている」の怒りに対し、市は「減免制度を適切に運用している」「生活困窮者に対しては、自立支援制度や生活保護制度へつなぐなど適切に対応している」など噛み合わない論議となりました。

医療を受ける「チャンス」は格差があるのに保険料統一は平等?
続いて、県内保険料統一化については「県内のどこに住んでいても、同じ所得水準・同じ世帯構成であれば同じ保険料負担となるよう、被保険者の負担の公平性の確保を目指して・・」との回答には、県社保協として参加した三次民商の作田事務局長は「県北には医療施設がない。また受診するにも遠距離で交通費もかかる。確かに同じ県ではあるが、受診できないのに保険料だけ同一のどこが平等なのか」と迫りました。

市民のための国保に!
徴収問題では、保険料を賦課する保険年金課と徴収を担当する収納対策部がわかれているため実際の現場がわかっていないと指摘。「画一的な対応ではなく、命に関わる国保は「特別な事情をしっかり把握すべき」と強く要請しました。また、マイナ保険証問題でも「資格確認書を一律発行することが問題を一番スムーズに解決できる」との要求に対し、市は「被保険者全員に発行することは考えていません」と前年同様頑なな姿勢に終始しました。
さらには、窓口一部負担金減免制度の適用実績が実質ゼロの回答には、参加者を唖然とさせました。
病院のソーシャルワーカーからは具体的事例もあげ「手遅れになる事例が発生しないよう十分に周知し、拡充すべきだ」と強く要請を行いました。

「命を守る社会保障」へ!
最後に大畠順一代表委員から「住民に最も近い基礎自治体としての広島市の役割は、国の言いなりになるのではなく、市民の命を守る砦として、国に対し『軍事費ではなく、医療・介護への国庫負担を大幅に増やすこと』をしっかり要求すべき」と主張。「国保料の滞納は、市民の怠慢ではなく『支払いたくても支払えない』政治による制度設計の不作為によるもの。市民の困窮を放置し、医療から遠ざけることは、行政の不作為による責任放棄です」と真摯に向き合うようしっかりと要請し懇談を終了しました。

広島市への要請事項(要旨)

1.異常な高騰を続ける国保料の引き下げをしてください

2.不公平な県内統一方針を撤回してください

3.「徴収一辺倒」から「救済」へ転換してください

4.マイナ保険証の強制をやめ、医療を受ける権利の保障をしてください

5.医療費自己負担の一部負担減免制度を拡充すること。

6.「軍事費優先」から「命優先」の予算配分を行うよう国に強く要請してください

―三次・吉田税務署と交渉―

三次民商税対部は6月10日、三次税務署と吉田税務署との交渉を行いました。
三次民商から国重会長、植野税対部長、国保常任理事、酒屋事務局の4人が参加。
三次税務署からは松山総務課長と安達係長、吉田税務署からは谷岡総務課長が応対しました。
3月13日の重税反対全国統一行動で渡した申し入れ書の回答を求めました。
※下記に申し入れ事項

インボイス制度や税法については概ね「税務署は執行機関であり立法機関ではないためコメントする立場ではない」と回答しつつも、「寄せられた意見は上級官庁である国税庁に伝える」と回答しました。
回答の後、交渉に移りました。
3月の申し入れ時から現在に至る激変する世界情勢により、様々なところで影響が出ています。各支部会や班会では、現状が伝えられ「税務署にも知ってほしい」との声が多数寄せられていて参加者からその旨が伝えられました。
ある食品製造業の会員からは製品を入れる袋が無く、注文しても少量しか出来ないこと。他より3割増しを払うと注文できたということは大手の便乗値上げしか思えない声や、車のオイルが無い現状で大きな量販店は十分あるそうだが、小さな整備業者は注文掛けてもまったく手に入らなく、このままではお客を取られ廃業も視野に入っている話を事務局がしました。

国保さんはここ数か月、一般建築の仕事が入らず細々な仕事で食いつないでいて初めて消費税の換価の猶予を申請したことや、植野税対部長は配管をストックしていたが無くなり、ホームセンターに行っても無くて困っている現状を話しました。
神妙な面持ちで聞いた両総務課長からは「このような情勢なので事業に影響が出ることは分かる。もし厳しい現状になったら早めに税務署に相談してほしい。署員も理解できる人間が揃っている。良くないのは現状を放置して連絡しても繋がらないと納付意思が無いと見なされるので悩まず電話してほしい」と話しました。

今年10月から変わるインボイス制度については、消費税の本則課税事業者には事務負担や周知がされていないこと。また個人事業者のみ2割特例が3割特例になることに触れ、「インボイス制度は弱いものいじめのような制度で、こんなに複雑にするのなら制度廃止をすべき。インボイス制度は無くすことは可能だと思いますか」と問うと、「複数税率の下では無くなることは無いでしょう」との回答だったので「単一税率に戻そう」と訴えました。

令和8年度の所得税が改正され、基礎控除の更なる変更、扶養親族等所得要件や保険料控除の変更など、さらに複雑になります。「自分で計算し申告をしたい人には複雑すぎる。ついていけないのでは」と話すと「複雑になるのはご迷惑をかけるが、国税庁の確定申告書作成コーナーが進化しているので活用してほしい」とのことでした。
参加者からは「現場の声が伝えられたことが良かった。中小業者に寄り添う税務署であってほしい」と感想を寄せられました。

今回の交渉でのポイントとしては
 ◎急激な情勢で納付が困難な人はすぐに民商に相談し税務署に話すこと
 ◎複雑化する所得税法に班会などで国税庁の確定申告書作成コーナーを使ってみることになります。

【申し入れ事項】
1. 消費税インボイス制度をただちに廃止すること。実行までの間は2割特例・8割控除を継続すること。
2. 急激なデジタル化で納税者のサービスを低下させることをやめて、希望する納税者には収受日付印の押印、
  確定申告書及び納付書を速やかに送付・提供すること。
3. 紙で申告する青色申告者の特別控除額を55万円から10万円へ減額しないこと。
4. 来年から予定されている確定申告書控えの廃止を中止すること。
5. 税務調査は「申告納税制度」を尊重し、納税者の「理解と協力」を得て行う任意調査であることを説明し、
  「おとり調査」など犯罪者扱いするような不当・強権的な調査を行わないこと。
6. 消費税など一括完納が難しい事業者には、所轄税務署が責任を持って真摯に対応すること。
7. すべての税務署員が憲法遵守し、税務運営方針を守ることを徹底すること。

 以上

経営対策部会雇用調整助成金学習会

突然の出来事に対応!事前に学んでおこう
16日、経営対策部会では「雇用調整助成金学習会」を開催し4名が参加しました。
今回の学習会はナフサショックの影響が今後どうなるか見通せない中でいざという時に備えて制度を知っておこうという目的で開かれたものです。学習会ではまず雇用調整助成金の仕組みと注意点を確認しました。
材料が入らず現場が止まっただけでは申請できず、売上が減少した後に休業計画届を事前提出してその後休業することが要件になっています。また計画届の提出には就業規則や労働条件通知書、休業協定書など多くの書類が必要で会社によっては作成時期によっては、実際の働き方と記載内容が一致していないこともあり不一致があると申請が通らず再提出が続けば支給が遅れる原因になります。一刻を争う状況で助成金の支給が遅れることは会社にとって大きな痛手となるため、今回は事前に押さえるべき書類作成のポイントや準備の進め方について解説しました。

参加者からは田辺さん=建設=が「7月から材料が全く入らないという話も来ている」と現場の厳しい状況を共有し大岡さん=清掃=は「今まで書類が準備できないと思い申請したことがなかったが事前に知っておくといざという時に役立つ」と話されていました。
今後も情勢の変化に備えながら仲間同士で知識を深め合える学習会を続けていきますので気軽にご参加ください。

広島県内で広がる賃上げへの直接支援

物価高騰、ホルムズ海峡封鎖による影響、消費税インボイスなど、小規模事業者にとって価格転嫁が困難なもと、賃金引き上げが課題となっています。民商・広島県連では、「全国で広がっている賃上げ助成を広島でも」と自治体懇談で要望してきました。こうした要望も力となり、広島県内自治体で賃上げ助成の直接支援制度が広がっています。

三原市では、物価高騰により経営に影響を受けている市内の中小業者の負担軽減と雇用維持を支援するため、国の重点支援地方交付金を活用して「三次市物価高騰対応中小企業者経営・雇用維持支援金」を創設。広島県内自治体としては初めての賃上げ助成の直接支援制度となり、活用が広がり、商工新聞(6月15日)の私たちの主張で「(広島県三次市のような)事例からも学び、危機打開に有効な施策を積極的に提案することが求められます」と紹介されています。

庄原市では、6月議会に「中小事業者事業継続・雇用維持臨時応援交付金」が提案されています。三次市と庄原市の制度の特徴は事業者へ5万円(三次市)3万円(庄原市)に加え、従業員がいる場合、1人につき1万円を加算(上限は三次市25万円、庄原市20万円)と広く市内事業者を支援する制度設計となっていることです。

呉市では賃上げした従業員1人につき5万円、賃上げ環境整備をした事業者には5万円を上乗せする制度がこれから始まります。呉市へは昨年11月に行った広島県連の自治体懇談で市内事業者への賃上げ直接支援が制度設計中であり、広島県連の坂井会長と寺田事務局長は制度の創設を要望しました。

三原市でも直接支援が
三原市でも三原民商が求めてきた賃上げ支援制度が6月議会に提案されています。
三原市として初めて賃上げ支援制度として実施されることは大きな成果ですが、従業員がいない事業者は対象とはなっいません。他市の経験も生かし、三原市へも事業者への支援制度の充実を求めましょう。

ホルムズ海峡封鎖の影響対策を広島県に要望

6月2日(火)には、日本共産党の藤井敏子、河村晃子両広島県議、大平喜信元衆議院議員と共に、広島県に対し「ホルムズ海峡封鎖の影響から県民生活を守る緊急要望書」を提出しました。広島県からは商工労働部藤原課長他2名が応対しました。
現在問題となっているのが行政の窓口に届いている相談件数と、現場で起こっている実態との「絶望的なギャップ」です。行政の行っている窓口にはごくわずかの相談しか届いておらず、国の対策は全く不十分なものしかありません。今回の要望では現在起こっている窮状を直接訴えました。

業者の生の声を県へ
懇談では、参加者した会員が切迫した経営実態を報告しました。
佐藤さん(塗装業)からは「接着剤や下塗り材が不足しており、納期が未定のものもある。資材不足で工期も延長されお手上げ状態。大手メーカーの現場すらストップしており、夏以降のさらなる悪化は避けられないのではないか」と訴え。
高崎さん(蒲鉾製造)からは「原料の異常高騰に加え、包装資材や光熱費も値上がりし、赤字が膨らむ一方だ。原料変更のたびに煩雑な表示手続きが必要なことも大きな負担」と、コスト増と資材不足の二重苦が語られました。
これに対し県は、6月2日から開始された制度融資の要件緩和について説明。「直近1ヶ月の売上高か粗利益が前年比10%以上減少」等の条件で融資を可能としたことを報告しました。 また、知事が国に対しエネルギーや資材の安定供給、資金繰り支援、地方創生臨時交付金の拡充などを直接要望したことや、県庁内に連絡会議を設置して独自対策を随時検討中であることを説明しました。

参加者からは「融資だけでは不十分。事業を継続させるための直接支援」や「従業員の雇用を守る雇用調整助成金の拡充」が必要。少なくとも既存債務があっても利用できる「別枠の緊急融資制度」やコロナ禍のような国保料・税の減免を強く求めました。 
県側は「報道では見えない深刻な現場の声を重く受け止める」と回答し、預かった声をしっかりと国に届けることも約束しました。

広島北税務署交渉

広島北民商は6月8日(月)、3.13重税反対全国統一行動で申し入れた事項について広島北税務署との交渉を行いました。
民商側からは高竹会長、大下副会長、竹本税対部長をはじめ、相田・西、高陽、可部亀山の各支部からの代表、牛田事務局長代理、礒道事務局員の計8名が参加し、税務署側は池田総務課長と福田課長補佐の2名が応対しました。
参加者は「現場の声をしっかり届けたい」との思いで臨み、緊張感の中にも前向きな空気が漂っていました。
冒頭、高竹会長が「納税者の立場に立った税務行政を求めたい」とあいさつし、申入れ事項への回答を求めました。

まず、インボイス制度廃止や消費税減税について税務署側は「税務署は執行機関であり立法機関ではないためコメントできない」と回答しました。ただし、寄せられた意見は国税局へ伝えるとし、制度開始後も事業者が不安や疑問を抱えていることは認識していると述べました。
次に、申告書控えへの収受印廃止について、税務署は「税務行政DXの一環であり、押印を行わない方針である」と説明しました。提出事実の確認はe-Taxの受信通知や閲覧申請、納税証明書などで可能であり、金融機関にも収受印の提出を求めないよう要請していると述べました。しかし参加者からは、「金融機関で別の証明書を求められた」「収受印がないため書類提出漏れが起き、追徴課税になった」といった実際のトラブルが次々と報告されました。特に「その場で確認できないため、消費税の提出漏れに気づけなかった」という声は深刻で、収受印廃止が現場に混乱をもたらしている実態が浮き彫りになりました。また、「収受印を押さないことで職員の手間が省けるのか」との質問や、他県で柔軟な対応をしている事例を紹介し、広島北税務署でも独自の工夫を求めました。税務署側は「具体的な事例があれば個別に対応する」とし、対面受付時に書類の確認を行うなど改善を進めていると回答しました。

続いて、急速なデジタル化により高齢者や小規模事業者が取り残されている実態が訴えられました。
「紙の手続きが切り捨てられているように感じる」「相談会でアルバイトが控除書類を除外し、高額な税額になった」といった具体的な問題も示され、相談対応の指導徹底を求めました。
税務署側は「デジタルに不慣れな方向けの相談窓口を設けるなど対応したい」とし、不適切な対応があれば管理者に伝え指導すると述べました。
また、ホルムズショックによる資材高騰や不況の影響で、約束していた分割納税が困難になった事業者への対応について質問がありました。税務署側は、猶予期間は原則1年としつつも、「1回遅れたからといってすぐに滞納処分には入らない」と明言し、事情を聞いた上で納付を待つなど柔軟に判断すると述べました。ただし、支払いが難しくなった段階で必ず事前に相談してほしいと呼びかけ、納税者とのコミュニケーションの重要性を強調しました。
税務調査については、民商側から「第三者立ち会いを認めないのは不合理」「おとり調査や反面調査の乱用をやめるべき」「威圧的な態度や執拗な電話連絡を改善してほしい」と強く求めました。特に「勤務中に何度も電話がかかり、仕事が中断された」「返事を得るまで何十分も粘られた」といった声は、納税者の負担を大きくしている実態を示しています。税務署側は、守秘義務の観点から第三者立ち会いは原則認められないとしつつ、「調査官が丁寧な対応を心がけるよう指導する」と回答しました。
また、配慮に欠ける連絡があった点については是正し、事務運営指針の遵守を徹底すると述べました。
一方で、おとり調査や反面調査については「必要と判断すれば行う」との姿勢を崩しませんでした。

今回の交渉では、税務署側から「執行機関としての限界」や「デジタル化推進の方針」が繰り返され、前回と大きく変わらない回答もありました。しかし、民商側が現場の具体的なトラブルを示したことで、金融機関への周知徹底、相談窓口の改善、調査官への指導強化など、一定の改善を引き出すことができました。
参加者からは「現場の声を伝えられたことが大きい」「次につながる交渉になった」との声も聞かれました。