インボイスによる負担増が明らかに

STOPインボイス、消費税5%への引き下げを!

昨年10月から実施されたインボイス制度により、免税事業者でインボイスに登録した事業者へ消費税の申告・納税が襲い掛かっています。国税庁は「令和5年分の所得税等、消費税及び贈与税の確定申告等について」を公表し、個人事業者へのインボイス制度の影響が明らかになりました。

573億円の負担増来年は4倍に!
インボイス制度の実施により、個人事業者の消費税件数は197万2千件となり、前年度から91万7千件増えました(広島県は9万7千件で4万6千件増)。インボイス制度により免税事業者がインボイスに登録し、新たに負担した消費税の額は約573億円(広島県は約25億円)です。ただし、この金額は10・11・12月と3ヶ月分の金額であり、令和6年度の申告分からは12ヶ月分(4倍)の金額になります。

約17%が未申告特例措置も時限的
免税事業者からインボイス発行事業者になったのは104万8千人であり、そのうち期限内の申告者数は87万5千人(83・5%)でした。約17%のインボイス登録事業者が消費税を期限内に申告できていません。また、免税事業者からインボイス発行事業者になった者のうち、2割特例を適用した申告者数は全国で73万4千人(83・9%)、広島県では3万8千件(84・8%)です。2割特例も3年間の時限措置であり、特例がなくなるとさらに消費税の納税額は増えることとなります(右図)。異常な物価高騰により、小規模企業・家族経営者ほど物価高騰分を価格に転嫁することが困難であり、インボイス制度の廃止、消費税5%減税が何としても必要です。

〝負担ばかりの岸田政権NO〟兼森裕子さん(不動産仲介業)
取引先との関係でインボイスは登録しなければいけなかった。消費税の新たな負担には腹が立ちます。夫が代表を務める自動車販売は、今月から従業員への定額減税の事務が負担となります。不合理なことが国会で決まっていることに怒っています。

〝消費税はなくしてほしい〟中津利奈さん(建設業)
令和5年の申告から消費税の課税業者になりました。初めての申告で、実際に払う消費税の額にビックリ。納税の猶予が認められましたが、納税は大変です。消費税はなくしてほしい。消費税がなくなれば従業員の単価も上げられるのにと思います。民商は中小業者の味方。知り合いにも進めています。


=広島県連第55回総会=

全ての議案を満場一致で採択方針の実践で前進目指す決意を固め合う

民商の上部団体である広島県商工団体連合会(広島県連)は6月9日、第55回総会を広島市内で開催し、役員・代議員76名が参加(出席率80%)し、三原民商からは古谷理事、三原詰理事が参加。総会では新しい方針を満場一致で採択し、新たな役員を選出しました。

〝平和でこそ商売繁盛〟
主催者あいさつで加賀茂会長は世界の戦争・紛争の状況に触れ、「この間、沖縄県へ激励行動に参加する機会があり、沖縄の軍事要塞化の状況を目の当たりにし、平和でこそ商売繁盛ということを強く感じた。前総会以降、皆さんと方針の実践に向けて奮闘してきました。新たな方針を確立して民商運動を前進させよう」と呼びかけました。日本共産党の大平よしのぶ前衆議院議員は連帯あいさつで「民商のみなさんの元気な運動にいつも励まされています。政治をご一緒に変えましょう」と参加者にエールを送りました。寺田事務局長が方針案の提案を行い、藤井会計が財政報告と新年度予算の提案を行いました。

県内民商の運動に学び合う
午後からは5つの分散会に分かれて総会方針案について議論。各民商の取り組みをはじめ、「広島民商が普段参加していない仲間の参加で交流会を成功させた経験を聞きたい」「新入会員歓迎会はどのように開いている?」など、各地の経験に学び合いました。

新会長に坂井哲史さん
分散会後は全体会に移り、5つの全体会からの報告が行われ、配達・集金の課題、インボイス登録業者の声、仲間同士が集まれば楽しく元気が出るなど、総会方針案が大いに深められたことが報告され、寺田事務局長は「民商運動が楽しい、元気が出るという思いが共有された。魅力ある民商づくり、どこの民商に相談に行っても同じように相談にのれる民商づくりに向けて方針を実践しましょう」とまとめ報告を行い、総会方針案、決算・予算案は満場一致で採択されました。役員選出では、加賀茂会長から坂井哲史会長へバトンタッチ。坂井会長は「皆さん、方針を実践するため、ともに奮闘しましょう」とあいさつしました。閉会あいさつで藤井副会長・会計は「民商が小さくなって喜ぶのは財界や大企業、悪政を推し進める勢力です。要求実現に向けてご一緒に奮闘しましょう」と呼びかけ、全員でガンバロウを三唱し、総会を締めくくりました。
三原民商からは西村常任理事、古谷理事が選出されました。

━全商連第56回定期総会━

6年ぶりのリアル開催新しい方針を全会一致で採択

「大軍拡・改憲阻止!消費税減税、インボイス廃止!平和と商売守る民商・全商連運動の発展を」􄢣。民商の全国組織である全商連は5月25日・26日に東京で第56回総会を開催し、広島県連からは18名が参加。三原民商からは三原詰克彦さん(理事・北支部支部長)と寺田事務局長が参加しました。

コロナ禍を経て、全国の仲間が一堂に会して開催する総会は6年ぶりとなります。
全商連の太田会長は「平和でこそ商売をやっていける。地域に根を張った民商が必要です」と参加者に呼びかけました。全国的には会勢で後退して迎えた総会でしたが、会員現勢が100名を突破して全商連に沖縄・宮古民商の加盟が承認されました。
2日目は分散会討論で総会方針、全国の民商の経験を深め合いました。
三原詰さんは「三原民商の新しいパンフレットを紹介したところ、皆さんから『ください』とあっという間になくなった」との事でした。総会はこれから2年間の方針などを満場一致で採択し、新しい役員体制を選出。
加賀茂副会長(広島県連会長)が勇退し、「民商・全商連の運動が私の人生を豊かにしてくれた。支えてくれた妻にも感謝します。これからは地元で引き続き、商売、民商運動を頑張ります」とあいさつしました。

〝はじめての全商連総会〟三原詰克彦
平成6年に三原民商に入会して初めての全商連総会の参加でした。一言で申しますと「集まればなかなかの数になるものだ」ということ。自公政権による中小業者いじめの政策が何年も続いており、前回総会に比べると会員の減少となりましたが、総会の感動を力に三原民商のみなさんと頑張っていきたいと思います。

〝方針に確信深めて危機打開を〟寺田拓也さん
全商連総会に広島県内の仲間のみなさんと参加してきました。
参加される皆さんが気持ちよく参加してもらえるよう、切符の手配や夜の交流会、会場への移動などで奔走していました。6年ぶりに全国の仲間が集まっての総会ということで、全国の役員のみなさんや事務局員のみなさんと再開し、交流を深めました。
6年前と違い、商工新聞に加え、SNSで民商運動を発信している方とも再開し、時代の変化を感じます。私は広島県連の事務局長でもあり、広島県連第55回総会(6月9日)に向けて皆さんと総会方針案を練り上げる中、広島県連の総会方針が全商連総会方針を地域で実践する内容になっていることに確信を深めました。三原民商としては、総会に向けて新しい実績パンフレットを作り、拡大の力にしてきました。中小業者を取り巻く状況は厳しさを増していますが、私たちが民商運動を通じて情勢の変化を作り出していることに確信を深めてこれからも皆さんと頑張っていきたいと思います。

自主計算活動に磨きをかけて

〝みんなの頑張りが自分の励みに〟━古谷雄二さん・有限会社古谷組━

三原民商では、法人でも個人でも仲間同士で教え合いながら自主計算活動を進めています。昨年10月からのインボイス実施により、本則課税を選択している事業者へは取引相手がインボイス登録事業者かどうかを調べ、登録業者でない場合は仕入税額控除が異なるという手間が加わりました。自主計算活動に磨きをかけ、インボイス制度廃止、消費税5%への引き下げを実現させましょう。

弥生会計でのパソコン記帳に挑戦
理事の古谷雄二さん(建設業)は5月末に提出する法人の決算のため、民商事務所に通いパソコン記帳を行ってきました。古谷さんは本則課税を選択しており、昨年10月からのインボイス制度に対応するため、これまで使ってきた子記帳くんから弥生会計でのパソコン記帳に切り替えました。これまで使い慣れたソフトから新しいソフトに切り替える中で戸惑いもありましたが、「だんだんと使ううちに文字入力もしやすくなり、自分には弥生会計の方が合っているかもしれない」と話します。5月はパソコン記帳で仲間からの相談も多く、事務所に相談に来る仲間の様子を見ながら「みんな頑張っているんだなぁ。自分も頑張らなければ」と笑顔で話します。5月23日に開催した理事会で古谷さんは自身のパソコン記帳の経験を紹介しました。

近況も交流し楽しく・元気のでる婦人部会に

クッキング婦人部会でグラノーラづくり〝美味しすぎて息子に食べるのストップ(笑)〟

三原民商婦人部は楽しく元気の出る婦人部活動を進めています。5月16日にはクッキング婦人部会を開催し、須波コミュニティーセンターでグラノーラ作りをして、交流を深め合いました。

婦人部ではこれまで2回パン教室をしてきました。今回は3月の婦人部会で島谷副部長が差し入れしてくれた手づくりのグラノーラが参加者に大好評で、「作ってみたい」との声が上がり、島谷副部長から「簡単に作れるのよ」との事から久しぶりのクッキング婦人部会を計画しました。集まった参加者は島谷副部長が用意してくれた材料を量り、ナッツとクルミを刻んで材料と混ぜ合わせ、テンバンに広げてオーブンへ。「こんな感じでいいのかな?」「オートミールって何?」とクッキング婦人部会は笑顔も話題も絶えません。焼いている間はティータイムで近況を交流。今回の婦人部会は岸事務局員の送別会も兼ねており、婦人部から岸さんへお花がプレゼントされました。近況交流では、この、交通事故に遭ったり、体調を崩していた仲間もいましたが、1ヶ月ぶりの交流で楽しく元気のでる婦人部会となりました。参加者からは「グラノーラを持ち帰ると子供たちが『おいしい、おいしい』と半分以上食べてしまい、今、ストップをかけたところです(笑)」、「家族からも大好評。美味しい作り方を教えてもらって良かった」と感想が寄せられました。

塔の峰一千本桜・共済会お花見レクレーション

みんなで準備し。楽しく交流

三原民商共済会は春のレクレーション企画として「お花見レク」を役員・会員・事務局員で協力して企画し、準備を進めてきました。3月31日、天候にも恵まれ、鷺浦町向田にある観光スポット「塔の峰一千本桜」を19名の参加で訪れ、ウォーキングで汗をかき、仲間同士で商売や健康について交流しました。
青空の下、会員・家族参加も含め19名が参加。鷺島出身の岡本さん(大工)が瀬戸内海を眺めながらの鷺島の観光ガイドをしてくれました。参加者は10時に須波港に集合し、フェリーで約18分の船旅。鷺島の桜は満開には早かったものの、菜の花や咲き始め桜を見ながら、約20分のウォーキングで汗をかきました。
昼食は商工新聞読者のすなみ売店で幕の内弁当を用意。上射場さん(釣り堀)は金平糖袋やサーターアンダギーを参加者全員に差し入れ。岡本さんは子供たちが喜べるようにと赤いアフロやシャボン玉を準備。子どもたちは縄跳びで遊んだり、砂浜で遊んだりと元気いっぱいでした。
参加者は健康や商売のことなど、仲間同士で交流を深め合い、楽しい時間を過ごしました。多くの仲間が参加し、みんなで協力したお花見レクになりました。
寺岡さん(理容)は「天気がよく、桜は咲き初めでしたが、岡本さんや上射場さんが参加者を迎える工夫もしてくれて、みんなで楽しく交流で来ました」と話してくれました。

経営企画・SNS活用講座を開催

インスタをリニューアル☆
三原民商は仲間の経営要求に応える企画として3月25日にSNS活用講座を開催し、髙砂さん(飲食)と島谷さん(建設)が参加しました。「インスタグラムは娘が開設してくれた」と話す髙砂さん。寺田事務局長と島谷さんと3人で「お店のインスタのアイコン写真はイラストにした方がいいんじゃない」「写真を動画編集ソフトに入れるとこんな動画も作れるよ」とワイワイ言いながら髙砂さんのインスタをリニューアル。「今年、4周年だったから、その時の写真をアップしよう」と久しぶりに更新しました。新入会員歓迎会用のオードブルも髙砂さんにお願いできました。SNS活用講座は何人かから「次回は参加したい」との声がありました。島谷さんは「娘が詳しいので、次回は一緒に参加できたら」と話してくれました。

広島県連第2回理事会・新年のつどい

「春の運動」目標と計画を達成し年間増勢を前進に向けて頑張ろう!
島県商工団体連合会(広島県連)は1月8日に第2回理事会を開催し、古谷理事が参加。午後からは新春のつどいを開催し三原詰理事と岸事務局員も合流しました。

第2回理事会では、県内民商が持ち寄った「春の運動」の目標と計画の達成で年間増勢を目指すための決意を固め合いました。
新春のつどいでは、ナッパーズによる演奏、県内民商からの決意表明、寸劇・不当な税務調査は許さないなど、民商運動を交流しました。
三原民商からは三原詰理事が三原市の新しい支援制度、拡大目標などについて紹介。
集会の最後は「春の運動」での前進に向けてガンバロウ三唱で締めくくりました。


三原市中小企業者支援給付金がスタートします

要望してきた制度を活用しよう!三原民商は2024年も要求運動に全力!

申請は1月17日から
物価高騰による価格転嫁が困難、3月にはインボイスによる新たな負担など、中小業者を取り巻く状況がかつてなく厳しくなる中で迎えた2024年。能登半島地震という大きな災害も発生し、被災者支援も求められます。三原民商では被災者支援の募金も呼びかけています。こうした情勢のもと、昨年11月に行った経済部との懇談が力となり、12月議会で創設された「三原市中小事業者支援給付金」の申請受付が1月17日から始まります。

事前に情報をもらえる関係に
三原市経済部によると「HP開設や事業者向けに発表するのは1月15日ですが、民商さんにもお知らせするためチラシを100部用意しています」との事、チラシをもらい、申請期間や必要書類について聞くことができました。こうしたことは民商が仲間のみなさんと一緒に三原市と懇談し、制度の創設を求め、これまでも仲間のみなさんの支援制度のサポートを続けるなど、「民商は三原市にとって必要な存在」と認識されているからこそです。

比較的簡単な申請で
今回の制度は申請方法が比較的簡単で、三原市は市内全事業者の8割を申請対象と見込んでいます。初の試みとして電子申請も可能となり、これまで民商で国や県の支援サポートを広げてきた経験が生かせそうです。三原民商では申請サポート日を設け、仲間同士で教え合いながら申請サポートを進めます。みなさん、ぜひご参加ください。

広島県青協主催ゴルフレクレーション

12月10日、広島県青協主催のゴルフコンペが東広島カントリークラブで行われ、総勢14名が参加。三原民商から吉田里奈さん(保険代理店)と岸事務局が参加しました。
はじめに佐竹副部長が「参加ありがとうございます。県内民商の仲間同士が楽しく交流できるゴルフ交流会にしましょう」と開会あいさつ。その後、国重幹事がルールを説明し、プレー開始。天候にも恵まれ、4グループに分かれ、年齢問わずの参加でゴルフ競技を楽しみました。

初めて参加した吉田さんは「他の民商の方々とお話しすることで、視野が広がり、民商組織をさらに知ることができて良かったです。ゴルフも楽しかったです」と話します。
今回、ダブルペリア方式で行われ、
優勝は国重さん(三次民商)グロス91
2位三宅さん(広島北民商)グロス86
3位平山さん(広島民商)103グロスでした。

山田部長は「今日、参加してくれた全員に賞品があります。来年も楽しく交流ができるレクリエーションを続けていきますので、参加してください」と呼び掛けました。 県連寺田事務局長は「青年部活動が活性化していく運動になるようにみんなで民商運動を頑張りましょう」と参加者に呼びかけました。