高すぎる国保料に悲鳴

3人家族で年間所得の17%=2.1ヶ月分に!低所得世帯ほど重たい負担

令和5年度の広島市の国保料が発表されました。(図1)

保険料率は9つ全ての項目で前年よりも増え、最高限度額も2万円増の104万円に上がりました。
所得に関係なく人数や世帯にかかる「均等割」と「世帯割」が上がり、低所得世帯にとって厳しい負担増となっています。

広島市の公表する「国保料の目安」によると(収入・生活費に占める負担が重い国保料。図2)
年間所得に対する国保料の金額は、1人世帯では所得額の12~14%近く、40歳以上2人+40歳未満(子供など)1人の3人世帯では所得額の13~17%にもなります。
特に3人世帯の低所得世帯では年間所得の17.4%を占め、およそ2.1ヶ月分にあたる金額を保険料として納めないといけません。
他の家族構成も含め、いずれも低所得世帯ほど、家計に占める国保料の割合が高くなっています。
これは所得が高いほど納税額が増える所得税などと逆行し、逆進性の高い状態となっています。

滞納は放置せず民商へ相談を
負担の重い国保料によって、「払いたくても払えない」滞納相談が会内外から寄せられています。
払えないからと放置せず、支部・班や民商事務局へ、まずは相談しましょう。毎週木曜日の「陽気な道場」でも、滞納の他、融資返済や経営悪化なども含め相談に乗っています。
広島北民商も加盟する広島市社保協(社会保障推進協議会)では広島市との交渉・懇談を重ねています。

申請減免活用を
◎コロナの影響によるコロナ減免は、令和4年度分で終了し、5年度は実施されません。4年度分の申請期限は12月28日(木)です。
◎通常の国保減免は、前年同期3ヶ月と比べ所得が3割以上減少した場合などに使えます。申請期間は毎月の納付期限(月末)の1週間前までです。窓口で多くの資料を要求されるなど、年々対応が厳しくなっていますが、法令に基づく権利ですので、臆することなく民商で一緒に申請減免を活用しましょう。

税務相談停止命令制度や電子帳簿保存法、税制改悪と今後の対応に不安と怒り

広島北民商は5月23日(火)『3・13重税反対・広島北集会』(3月10日開催)で広島北税務署に対して申し入れていた交渉をおこないました。
広島北民商から久村会長、竹本税対部長、税対部の大久保さん、福利さん、山下さん、陶山事務局長の計6名が参加。税務署は菊島総務課長ら2名が応対しました。

始めに久村会長が「インボイスが導入されれば、私たち中小業者、多くの免税業者は大変な負担を強いられる。納税者の権利を守り、申し入れに対する誠実な回答と実践を」と挨拶しました。

税務署への申入れ事項(裏面)と税務署の回答や質疑は以下の通りです。
消費税引き下げ、インボイス中止、税務相談停止命令制度廃止(申入れ事項①~③)について
総務課長は「法律についてコメントする立場にない」と回答を避けましたが、納税者が受ける影響が大きい事や、税務署員の対応が問題になる事などから、様々な質問や意見が出されました。
③の「税務相談停止命令制度」では、総務課長の「税理士法にある税務相談の内容が変わるわけではない」との回答に対し、国会答弁「納税者同士が一般的な知識を学び合う事は問題ない」を踏まえ、「現場で知り合いの職人に、申告忘れるなとか、節税を考えた方が良いといった話も当てはまるのか」との質問も出されました。
総務課長は「(停止命令は)重大な影響を及ぼす場合などと限定している」と答えましたが、それを現場の税務署員が判断する事にもなる事から、参加者からは「意図的に違法だと当てはめるようなことが無いように」と国会答弁に沿った対応を改めて確認し合いました。

広島北税務署への申入れ事項
①物価高騰などの苦難から国民・中小業者のくらしと営業を守り、地域経済の回復を後押しするた めに、消費税率を5%に引き下げること。

②商取引からの排除や、免税業者への納税強要につながり、多くの事業者に過大な負担を強いることになる「インボイス制度」の導入は、中止又は延期すること。周知も対応も進んでいない電子帳簿保存法の全面実施はやめること。

③申告納税制度に基づく納税者の自主申告権の擁護・発展に逆行し、国民の知る権利を奪い、納税者同士の相談などへの不当な介入にもつながる「税務相談停 止命令制度」は廃止すること。
「納税者同士で一般的な知識を学び合うような取り組みを対象にするものではない」
(参議院 財政金融委員会、3月17日)との国会答弁に従い、納税者の権利を擁護するとともに、対象者を恣意的に広げ納税者の権利を脅かす運用をしないこと。

④厳しい状況にある中小業者にとって大きな負担を強いることになる税務調査や税務署への呼び出し等はおこなわないこと。

⑤払いたくても払えない経済状況の中、納付が困難な納税者に対し納税の猶予などの納税緩和措置を積極的に知らせ活用するとともに、強権的・機械的な徴収をおこなわないこと。

⑥すべての税務職員が憲法に基づく国民の権利を守り、税務運営方針を遵守すること。

⑦上記申入れ事項について、広島 国税局及び国税庁に要望を伝え、 改善を求めること。

民商の自治体懇談・政策提言の力に

三役会が、日本共産党県議・市議と懇談

広島北民商三役会は、統一地方選挙で当選した日本共産党の藤井とし子県議、清水てい子市議、中村たかえ市議の3名と懇談しました。
民商・県連の活動の柱となる自治体懇談や政策提言活動へ、議会の状況や地域の要望などを情報交換し活動に活かそうと、今回の懇談が実現しました。
藤井さんは北民商の顧問を務め、清水さんも中村さんも家族が民商の事務局員だったこともあり、中小業者の困難に寄り添う事ができる方々です。
「中小業者の声を議会へ届け、支援に力を貸してほしい」と要望し、3名も「それぞれの活動の場で、中小業者の皆様の助けになるよう頑張っていきたい」と抱負が語られました。
引き続き、様々な場面で力添えをお願いしたいと思います。

安古市東、安古市中、相田・西支部 18名でにぎやかに懇親会

4月16日(日)に、安古市東、相田・西、安古市中の3支部は、西原の「おとぎ屋」にて合同で懇親会を開きました。
参加者は14会員18名で、安古市東支部の新会員さんも参加してくれました。
始まりは安古市東支部の久保支部長から、集団申告の労いのあいさつがあり、乾杯の音頭をとってもらいました。
皆さん和気あいあいと話をする中、新会員さんからも積極的に声をかけ、自己紹介や名刺交換が交わされました。
ベテランの会員さんの中にはインボイスや自身の体調、年齢などで将来を心配する声もありましたが、「この間のボウリング大会や、今日の懇親会の様に若いひと達に参加してもらい、たのしく交流したいね」。「これからもっとみんなで集まって、何かしたいね。例えばカープを見に行くとか」など、これからの活動へ意見や要望も出されました。
みんな楽しく会話がはずみ、美味しい料理にも箸がすすみ、あっという間の時間となりました。
最後に、今度の支部総会も一緒にやろうという話になって、お開きになりました。
参加されたみなさん、ありがとうございました。

ボウリング大会 開催!! 婦人部主催、共済会共催企画

「子も孫も一緒に」と72名が参加 民商会員の参加のすそ野を広げ

4月2日(日)、婦人部主催のボウリング大会を緑井の『ボウリング リネア24』で開催しました。
今回は広島北民商全体で集まって元気に楽しく交流しようと企画したもので、共済会も共催して開催しました。
各支部でも声かけを広げてもらい、72名の参加となりました。
子どもや孫も一緒にと家族三世代での参加もあり、下は2歳から上は83歳と年齢問わずに多くの方がプレイし、民商活動への参加のすそ野が広がりました。

樫本美智子婦人部長(高陽)の開会あいさつと、北民商の久村守会長(高陽)の始球式の後、ゲームスタート!
「何十年ぶり!?」「人生初!!」など、いろいろな声や笑い声、「よいしょ!」などたくさんの楽しい声が聞こえてきました。レクに初参加の子供たちの中には、朝は緊張した顔の子もいましたが、すぐに周りの参加者の輪にもなじみ、満面の笑みで楽しんでいました。
1ゲームが終わったところで子供たちへお菓子の詰め合わせをプレゼント。参加者全員にも婦人部から参加賞が配られました。続いて2ゲーム目もスタート! みなさん緊張も身体もほぐれ、テンションもスコアも上昇。久しぶりに再会した方もいて、レーンを移動しながら話も弾んでいました。

2ゲームが終了して「表彰式」に移りました。表彰は『小学生以下の部』『レディースの部』『シニアの部』『総合の部』で、それぞれ1位から3位までを表彰しました。
(入賞者は左下枠をご覧ください。)
最後に久村会長から閉会のあいさつをしていただきました。
みなさんのご協力のおかげで無事にケガもなく、たくさんの笑顔を見れて、たくさんの笑い声を聞くことができた一日でした。

参加者の声などをご紹介します。
人生初めてのボウリング!! あさひ支部 岸さん
ボウリング大会に参加しました。ありがとうございました。久々に会えた人もいて、皆さん笑顔でした。私は人生初めてのボウリングでした。何が何やらわからぬまま、周りの方に教えていただき、玉ころがしを「よいしょ!!」と。半日、楽しい日を送る事ができました。

多くの参加ありがとうございました! 婦人部長・高陽支部 樫本美智子さん
大勢のご参加ありがとうございました。久々のボウリングでした。
力が無い人がゆっくり投げても、レーンは抵抗が少ないのでピンまでどうにかたどり着けました。
子ども用にはガーター防止の自動ガードや、ボールを滑らして転がすボールスライダーがあり、家族で楽しくプレーできました。私は成績が悪かったのですが、ストライクを出した方も近くにいて、久々のハイタッチも存分にできました。ワクワクできたボウリング大会でした。

■入賞者■

◎総合の部
 ①可部亀山・林 康規さん
 ②安古市中・山本修司さん
 ③可部亀山・中村敬裕さん

◎シニアの部
 ①高 陽・久村 守さん
 ②可部北・藤原久和さん
 ③相田西・日野原康夫さん

◎レディースの部
 ①高 陽・山田照美さん
 ②可部北・藤原和子さん
 ③事務局・牛田美穂さん

◎小学生以下の部
 ①赤尾くん
 ②赤尾さん
 ③赤松くん

インボイス対策学習会

登録が少ない事も、制度反対の意思表示に引き続き、制度中止・延期の世論広げよう

3月28日(火)の昼と、29日(水)の夜に分けて、安佐南区民文化センターでインボイス対策学習会を開催しました。
 先週の安佐北区に続き、安佐南区の会場で開催した今週の学習会には、昼・夜合わせて16組21名の方が参加されました。
 主な内容は先週号でお知らせした通りです。学習会後の書き込み会で「3月中に申請書を出したい」と書き上げられた方は5組で、その他の方は「焦らず待ちます。」「署名も集め、制度反対の声を広げたい」など、感想や決意を話された方もいました。
 一方で、政府が3月末以降でも9月30日までは通常の登録扱いになると閣議決定したものの、現場では元請さんから「3月末までに登録を」と強く言われている方もいて、中には「登録しなければ取り引きできない」という政府が注意喚起する独占禁止法違反に当たる事を言われたという方もいました。面と向かっての反論は難しいものの、「中小業者の権利を守る法律として下請法や独占禁止法というものがある事を知っておこう」と、権利の話にもなりました。
 学習会後には久村会長や事務局員が手伝いながら、申請書を書き上げていました。
 4月以降も学習会や書き込み会をおこなう予定です。

インボイス対策学習会 3月中の登録を求められた方などを対象に

申請書を書き上げ、提出準備。
話を聞き、「焦らず待ちます」「署名 集めないとね」と反対運動の広がりも

3月22日(水)の昼と夜、安佐北区民文化センターでインボイス対策学習会を開催しました。
 今回は「取引先(元請など)から3月中の登録申請を求められている」という相談者を中心に開催したもので、昼・夜合わせて16名が参加しました。
 政府は3月31日までとしてきた申請期限を「9月30日までに申請すれば、10月1日から登録者になる」と方向転換しましたが、周知が充分でないため、3月中の登録申請を求められている方もいます。
学習会では、①制度の内容と問題点②登録申請の仕方を確認し③申請が必要な方は登録申請書の書き込みまでをおこないました。
 参加者の課税状況などは様々でしたが、免税業者の特例や、後出しで出された期間限定の特例措置なども確認し、登録者が少ない事も延期につながるといった運動面の話も真剣に受け止められました。
 「4月になっても良い事が分かった」「署名も集めたい」などの感想も出され、意義ある学習会となりました。
 4月以降も学習会を予定しています。

日曜集団健診 59名が受診

再検査の方は「再検査援助金」も活用を 年に1度は健診を

年明け間もない1月15日(日)に、広島北民商共済会は広島共立病院健診センターで日曜集団健診をおこないました。今年度の二回目となる冬の健診には、59名(定員60名)が受診しました。
今回も必要な受診券を事前に民商事務局で預り、病院へ届ける方法をとらせていただきました、みなさまご協力ありがとうございます。また今回もコロナの影響での直前キャンセルもありましたが、病院との連携でキャンセル待ちの方への対応もスムーズにできました。

今回も感染症対策を充分に取りながら、共済役員の伊村理事長、横畑さん、礒辺さん、吉田さんと事務局2名で、受付や会計、腹囲測定などを分担しました。
健診当日はみなさん朝早くから来院され(役員より早く来られた方も)、それぞれの受付時間を守られて受診されたので、感染対策されたロビーで過度に密にならず受診できました。
事前の問診票の書き忘れもほとんどなく、数人の「検査の追加」がありましたがスムーズに進行し、予定されていた11時30分よりも前倒しで全員の健診が終わりました。

今回は北民商の健診に続いて、庄原民商の健診がおこなわれたので、当日の共立病院との反省会は簡易的なものしかできませんでしたが、大きな問題の報告はありませんでした。
他に、今回は社会保険の方の一部で、がん検診受診券についてご迷惑をおかけしました。
また申し込み時でのキャンセル待ちについても、共済会で工夫するとともに、共立病院とも話し合っていく予定です。
今回集団健診を受け、結果が再検査となった方は、早期発見・早期治療のためにも受診するようにして欲しいと思います。
共済会では引き続き、再検査促進の活動をしています。再検査を受けられた方はぜひ事務局までお知らせください。来年度(2023年4月~)以降も日曜集団健診の取り組みは続けていきますので、年に一度は健診を受けていただき、健康意識を高めて、仕事や民商活動に頑張ってもらえればと思います。

登録はあわてず、まずは制度反対・中止の意思表示を

今年10月のインボイス制度開始に向け、政府の焦りと必死さが表れています。
政府は、インボイスの登録を当初3月末までとし、4月以降は「困難な事情がある場合」に限り、その事情を記載する事で受け付けるとしてきました。
しかし、登録者数が思うように増えず、3月末までの全対象者の登録が難しい事から、年末の閣議決定で「4月以降の登録でも、困難な事情の記載を求めない」と見直すことを決めました。
大手企業や商工会などを通して3月末までの登録を半ば強要してきた方針を変え、期限を実質9月末まで伸ばした形です。

政府の方針転換は、裏返すと、それだけ登録者数が少ないという事であり、今の登録状況では制度が機能しないという事の表れでもあり、民商・全商連が「制度反対、制度中止の思いを、『すぐに登録しない』事で意思表示しよう」との方針も後押しされた形です。
引き続き、周りの業者にも「登録はあせらずに」、「反対の意思表示を」と声を広げ、制度の延期・中止を求めましょう。

以下の日程で、免税業者を対象にしたインボイス対策学習会を開催します。
北広島町で国にインボイス制度の延期を求める意見書が採択されるなど、変化も出ています。
正念場のこの時期に、制度反対の声を大きく広げましょう。

免税業者の方を対象にした『インボイス対策学習会

インボイス開始時(今年10月)に『免税業者』※の方を対象におこないます。
知り合いの業者の方も誘ってご参加ください。
免税業者以外でも、免税業者と取り引きがある方なども参加できます。

※インボイス開始時(今年10月時点)に『免税業者』となる方は、
・個人は2021年1~12月の、
・法人は2年前の10月を含む期間の、売上高(税抜)が1000万円未満の業者。

日時と場所

①1月20日(金)夜7時
 安佐北区民文化センター

②1月25日(水)夜7時
 安佐南区民文化センター

制度の問題点と対策を一緒に確認しましょう。

共済会が理事会と役員学習会を開催

10月の拡大月間達成を力に、春の運動で年間増勢めざす目標を確認

広島北民商共済会は12月12日(月)夜、第3回理事会を開催し、合わせて県共済会が提起する役員学習会もおこないました。共済会はこの間の「秋の拡大運動」の中で、10月に県内一斉にとりくんだ「拡大月間」の目標8名の加入者拡大を達成しました。
この日の理事会では、今年度に共済会に加入された方が29名(12月14日現在)と、会員年間増勢を達成した2年前同期(32名拡大)にせまる入会者を迎えていることなどを確認し、1月から始まる「春の運動」の拡大目標を検討しました。

県共済会からは10月の拡大月間を上回る24名の拡大目標を提案していて、伊村理事長は「年間増勢を達成するためには、各支部で3名以上の加入者増をめざそう」と県共済会目標を上回る39名拡大の目標を提案し決定しました。申告時期に入るので、「共済会役員はできるだけ班会に顔を出して加入を訴えていきましょう」と確認しました。

その他、コロナ特例の共済給付金の手続きの確認や1月の集団健診の申し込み状況(定員60名が埋まりました)とお手伝いの役員の確認などもおこないました。

総会方針を力に
役員学習会では、今年6月におこなわれた全商連共済会総会の総会方針を読み合わせ、事務のしおりの要点も学習しました。参加者からは、「班・支部でのとりくみで、『目くばり、気くばり、心くばり』の呼びかけが必要だと思います」「集団健診の声かけやレクリエーション等、様々な活動に班・支部で参加を広げていきたい」「身体が元気でなければ商売ができず、仕事ができなければ生活もできない。商売をするにも健康が第一です。」などの感想が出されました。
事務のしおりは時間の都合で要点だけを確認し、伊村理事長が「改めて学習しましょう」と呼びかけました。コロナ前までは学習会後の忘年会までがセットでしたが、今回も学習会のみとなり早く気兼ねなく忘年会を開きたいと願いながら学習を終えました。