制度の一層の活用求め懇談/安佐南区と学校事務センター
広島北民商と安佐南北登録者連絡会は9月24日(火)、小規模修繕制度の一層の活用をお願いするため、安佐南区・区政調整課(坂口課長ら2名)、地域起こし推進課(広戸課長ら4名)、安佐南地区学校事務センター(小松所長ら2名)と懇談をおこないました。
北民商からは高竹会長・連絡会代表、寺本要求運動部長と、登録業者・事務局員ら計7名が参加。安佐南選出の中村たかえ市議(日本共産党)が同席しました。
始めに寺本部長が要望書を読み上げて提出し、高竹会長から懇談のお礼と活用のお願いのあいさつがあり、続いて各担当者から要望事項についての回答がありました。
地域起こし推進課からは、近年増加している災害時など、集会所も避難場所になることもあるので、積極的に制度を活用していきますと回答がありました。問題は予算や上限金額ということもわかりました。この制度は、50万円以下の修繕工事を地域の中小業者に発注することで地域経済の活性化につながる地域循環の制度として全国でも関心が集まっている制度です。
一方で、近年は発注件数が減少傾向にあり、制度の趣旨が十分に活かされていない状況です。
参加者からも様々な意見や質問も出され、登録業者への発注促進の要望が出されました。
1件ずつは少額な工事も多いですが、分割発注や抱き合わせ発注などをしていない事も確認する一方、学校事務センターの設置以降、今まで受注していた登録業者の受注件数が減少していることなどについても議論されました。
今後もより良い制度にするため、施設管理者らの理解の促進と適切な運用を図るため、関係者間での情報共有と連携を強化することが確認されました。
発注件数が減少すると登録業者も減少する悪循環になってしまうので、制度活用が進むよう登録業者連絡会でも登録業者を増やしていく必要があると思いました。

以下、寺本部長からの報告です。
こまめな交渉を
学校事務センターの発注が極端に少ないことの説明の中で、「エレベーターやプールは専門業者に発注している」など制度趣旨に反した工事も含んでいるのではないか、安易に随意契約を多く利用しているのではないかと思われる回答があり、問題があり教育委員会との交渉で正す必要があると思います。
学校の用務員さんができることは自分たちで修繕するため、指導員もいて、必要な資格も取るようにしている事なども聞きました。
発注件数については令和4年の61件から5年は73件に増えましたが、発注割合については確認できませんでした。いずれにしても、制度の内容が分かっていないと感じました。
地域おこし推進課からは、集会所の修繕が予算が少なく発注に至っていない事や、自治会の集会所は地域で修繕していると話がありました。
参加者からは「以前は依頼があったが、ここ1~2年はまったく電話も無い」と言う声もありました。
昨年から懇談を再開していますが、コロナ禍で2~3年くらい懇談・交渉ができなかった事が発注減少に大きく響いています。
役所は数年で担当も変わるので、こまめな懇談・交渉が必要と感じました。